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Friday, 07 December 2018
森林管理(FM)請負業者認証に関するパブリックコンサルテーション(意見公募)

Consultation

この度FSCでは、小規模な森林がFSC 森林管理(FM)認証を取得しやすくするためのプログラムの一環として「請負業者認証」に関する提案資料を用意し、パブリックコンサルテーションを開始しました。期間は2019年1月6日までです。


昨年こちらのニュースでもお伝えしましたとおり、FSCでは小規模な森林がFSC 森林管理(FM)認証を取得しやすくするためのプログラムの一環として「請負業者認証」という制度を検討しています。
これは、2017年総会可決動議46番の具体的な活動の一つでもあります。

現在までの調査では、多くの小規模森林所有者は、自身で施業を行わずに、施業委託をしているにも関わらず、現在のFSCの仕組みでは現場施行に関する要求事項への適合を所有者自身が示さなければならないために、グループ認証に参加するハードルが上がっているということがわかり、この適合証明を請負業者が直接することで小規模森林所有者がより気軽にグループ認証に参加できるようになるであろうということが提案されています。

今回のパブリックコンサルテーションでは、具体的に以下の提案がされています:

◆国際的に適切かつ国内状況を反映した形で、FSC認証制度に請負業者を含める。

現在のFSCの仕組みでは請負業者が自身でFSC要求事項への適合を証明することができません。小規模森林所有者でもFSC認証を取得しやすくするために、請負業者がFSC要求事項への適合を証明するための正式な枠組を用意するというのがこの考えの前提です。請負業者認証は、同時に請負業者自身の公平な権利の担保にも貢献すると考えています。

◆請負業者認証の枠組

ワーキンググループでは、請負業者認証を補完的な任意の仕組みとして、従来の森林管理(FM)認証の枠組に組み込むことを検討しています。
この補完的な仕組みでは、国際標準指標(IGI)のうち、特に現場での作業に関する指標について、請負業者を対象と位置付け、その他の指標については従来どおり森林所有者やグループ管理者が対象となります。
また国内規格策定グループが国内状況を反映して、請負業者に対する指標を策定することも可能です。

◆請負業者認証の対象となる森林の規模

そもそも請負業者認証は、小規模森林所有者がFSC認証を取得しやすくするという意図で検討されていますが、ワーキンググループでは中規模、大規模組織でも請負業者認証を利用できるように考えています。
このため、請負業者認証自体にも単独請負業者認証とグループ請負業者認証を用意しようと考えています。
※ 請負業者認証の対象外の業者に施業委託をした場合、すべてのFSC要求事項への適合は、従来通り森林所有者の責任下に置かれます。

◆認証取得者、請負業者、森林所有者への潜在的なメリット

請負業者認証の潜在的なメリットとして、請負業者はFSC要求事項への適合を直接証明することで自身の業務の適切さを証明でき、森林所有者は適合証明すべき要求事項が減ることから認証コスト削減に繋がります。
またワーキンググループでは以下のような潜在的なメリットもあると考えています:

  • 請負業者がより積極的にFSC制度に関わるようになる。
  • 多くの国で請負業者の役割が非常に大きいという状況をより良く反映できる。
  • FSC認証の費用対効果が向上する。
  • 森林管理における管理面と施業面の責任分担がより明確になる。
  • FSC認証制度のリスク管理が向上する。
  • 請負業者に焦点が当たることで請負業者自身がより力を持つことができる。
  • 認証取得手続きの簡素化につながる。

◆FSCによる請負業者の定義

請負業者と言っても国によっては伐採業者のことを指すことが多い場合や、より広範囲な育林施業、ひいては森林管理計画やコンサルティングまで行う業者を含む場合もあります。ワーキンググループではFSCの用語と定義の中にグローバルな定義を追加する予定ですが、同時に国ごとの定義を国内規格策定グループが作成することも必要だと考えています。

◆既存の(FSCとは関係のない)請負業者認証の承認

ワーキンググループではFSCと関係のない第三者請負業者認証について特定基準を満たせばFSCが承認するという選択肢を含めたいと考えています。

コンサルテーションの具体的な質問

今回のパブリックコンサルテーションでFSCは、次の具体的な質問に対する回答を求めています:

  • 国際的に適切かつ国内状況を反映した形で、FSC認証制度に請負業者を含めることに賛成しますか?
  • IGIの中から請負業者が適合証明をする指標を定めるという考え方に賛成しますか?
  • 上記に加え、国内規格策定グループが国内状況を反映して、請負業者に対する指標を策定することに賛成しますか?
  • 請負業者認証が、小規模森林所有者だけでなく中規模、大規模組織も利用可能にすべきという考えに賛成しますか?
  • ワーキンググループの示している潜在的なメリットに賛成しますか?
  • 請負業者の定義が必要である理由に賛成しますか?
  • FSCと関係のない第三者請負業者認証をFSCが認めることに賛成ですか?

また、それぞれのセクションに自由記述欄があり、コメントを記入できるように成っています。

コメント提出方法

FSCでは、パブリックコンサルテーションを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」というオンラインフォームを用いて行っています。

こちらでは、コメント提出者がご自身で英語のコメントを「FSCコンサルテーションプラットフォーム」にてオンライン提出することが求められます。

同プラットフォームでは、最初にアカウントを作成する必要があります。
ページ下部にアカウント作成方法と回答方法を説明した資料を用意いたしましたので必要に応じてご覧ください。

すべての質問に答える必要はありません。回答したい質問にだけ回答すれば問題ありません。

記述式コメントの英訳が必要な方は、12月21日(金)までにFSCジャパン三柴ちさと(ctomimura@forsta.or.jp)までメールでお送りください。
英訳をメールでお返しいたしますので、ご自身でFSCコンサルテーションプラットフォームにご記入ください。

FSCコンサルテーションプラットフォームはこちら

コンサルテーションのページにログインをすると、Supporting documentsというセクションから今回の提案資料がダウンロードできます(英語のみ)。

回答期限は2019年1月6日です。


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