現在FSCは、改定CoC規格(FSC-STD-40-004第3-0版)の発効初年度に寄せられた数多くのフィードバックと質問を分析しています。
全般的に、改定規格は好意的に受け取られていますが、いくつかの項目において利害関係者から実施困難な状況が報告されています。FSC指針・規格課(PSU)では2018年3月にFSC理事とこれらの項目について話し合う予定です。
当面の間、利害関係者が実施困難と報告している問題に関してFSCでは1つのアドバイスノートを修正し、更に1つのアドバイスノートを新規発行することで、これらの問題に関してFSC理事の最終決定が下されるまでは要求事項の適用を延期することを決定しました。
今回の措置は3月に下されるであろうFSC理事の最終決定までの暫定的な措置です。
CoCディレクティブの改訂点
今回改訂されたCoCディレクティブの日本語参考訳は下記からダウンロードいただけます(こちらのFSC規準文書の参考訳をまとめたページからもダウンロードいただけます)。
併せて、今回の修正履歴を示したファイルもご覧いただけます(英語のみ)。
今回のCoCディレクティブの改訂点は以下の2点です:
- ADVICE-40-004-15(FSC認証原材料と区別することができない中立原材料)の改訂:本アドバイス適用による悪影響が指摘された。FSC理事による最終決定が下されるまで、本アドバイスの適用を延期する。
- ADVICE-40-004-17(回収原材料100%から作られている製品へのFSCミックス表示)の発行:旧規格では可能であった、回収原材料100%から作られている製品へのFSCミックス表示が改定規格ではできないことになっているが、この変更による悪影響が指摘された。FSC理事による最終決定が下されるまで、従来通りFSCミックス表示を認める。