プロジェクト認証には全体プロジェクト認証だけでなく、特定部位に対する認証もあります。全体プロジェクト認証は、例えば家やボートなどに使用される森林由来原材料がすべて認証対象原材料の場合に申請できます。一方特定部位に対する認証は、例えば家の柱、劇場の舞台部分など、より大きなものの一部のみを認証として主張するものです。特定部位に対する認証の場合、認証対象部材以外に使用される森林由来原材料については由来を問いません。
一度限りのプロジェクト認証の申請の場合、プロジェクトに関わる事業体自体はCoC認証を取得している必要はありません。ただし、FSC認証材を供給する企業は通常のFSC CoC認証またはFM/CoC認証を取得している必要があります。一度限りのプロジェクト認証を取得するためには、その都度認証機関による審査が必要です。プロジェクトの規模や内容によって、審査のタイミングや回数が異なります。
一方、企業が連続プロジェクト認証を取得すると、自身の認証範囲で定められた内容のプロジェクトであれば、その都度の認証機関による審査を受ける必要がなく、この組織の管理の下でいくつものFSC認証プロジェクトを実現することが出来ます。何件のFSC認証プロジェクトを実現しても、認証機関による審査は1年に1度であり、その年に手掛けたプロジェクトからサンプリングで審査がされます。これによってプロジェクト1件あたりの認証取得費用を減らすことが可能です。
プロジェクト認証規格(FSC-STD-40-006)はこちらからダウンロードいただけます。
日本国内でこれまでに発行されたプロジェクト認証はこちらのデータベースからご確認いただけます。