FSCイタリアの事務局長であるDiego Florianは次のように述べています。「この法律の施行によりイタリアはようやく、持続可能かつ倫理的な消費活動を保証するために効果的に税金を使用するというヨーロッパ政府のトレンドに乗ることができます。」
この新しい法律では木材及び紙製品の調達においても持続可能な供給源から調達することを規定しており、その要件を満たす制度のひとつとしてFSC認証制度も認められています。
以前からFSCイタリアでは公共調達において、原材料の原産地を検証するための信頼できるツールを提供してきました。このウェブサイトにはヘルプデスク機能もあり、企業や公共団体からの質問も受け付けています。このウェブサイトの運営スタッフは、オフィス家具や公共建築物のリフォームにおける環境基準の見直しと定義に積極的に関わってきました。
Diego Florianは次のように続けています。「イタリアには既にFSCラベル付き製品を販売する企業が約2,000社あります。この新しい法律によってこの数が更に増えることが期待されます。」
この新しい法律の成立前は、個々のイタリア地方政府が自主努力としてグリーン公共調達を行っていました。しかしその効果の程は明らかではありません。
FSC本部の主任アドボカシーオフィサーであるJohn Hontelezは次の見解を述べています。「この法律はヨーロッパの国で初めてすべてのレベルの政府に対する要求事項を定めています。これから特に小さな地方政府に対しては、どのようにして最適な品物、サービス、仕事を選択して良いのかに関してアドバイスを与えることができるガイドラインが必須になるでしょう。イタリアで既にこのようなガイドラインが作られ始めているというのは良いことです。」
FSCイタリアとイタリアのグリーン公共調達に関するより詳しい情報が知りたい方は、FSCイタリアのコミュニケーションマネージャーであるAlberto Pauletto(a.pauletto@it.fsc.org)までご連絡下さい。
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