※本手順の日本語参考訳は現在FSCジャパンで作成中です。完成次第本ウェブサイトのニュースにてお知らせいたします。

生態系サービスとは、森林の多面的機能とも呼ばれるもので、人間が自然から得ることのできる様々な恩恵を意味します。FSC認証林では、既に生態系サービスを保全しており、そのために必要なコストもかけられています。
今回公開された新たな「生態系サービス手順」は、FSC認証林が生態系サービスに与えている好影響を評価・価値化することで、森林所有者・管理者がより多くの経済的なサポートを得る機会を提供しようとするものです。例えば、炭素隔離・炭素固定、生物多様性の保全、水源涵養、土壌保全、レクリエーション機能などを価値化することができます。

本手順は8月21日に発効します。この日までに必要な場合、認証取得者や認証機関はFSCから必要な教育訓練を受けることができます。

生態系サービス手順は、森林の生態系サービス保全・復元を財政的に支援する企業や政府が、その支援の効果についてアピールするためのツールとしても使えます。またFSCでは生態系サービス手順を用いたビジネスモデルを模索するために次のような活動をしています:

  • FSCではいくつかのグローバル企業と提携し、それら企業が原材料を調達している森林が水、炭素、生物多様性に与えている好影響に対して投資をしてもらうよう働きかけています。
  • 生態系サービス手順では、評価された生態系サービスへの好影響について、スポンサーがFSC商標を用いた広告宣伝することができます。
  • 生態系サービス手順は、森林破壊や森林劣化の抑制に関する好影響を評価することができます。
  • FSCでは、保全へ投資する企業を支持するファンドへ働きかけ、FSC認証と検証された生態系サービスをどのようにファンド戦略に取り入れることができるか共に検討したいと考えています。

生態系サービスを用いたビジネスモデルについてご意見のある方は、是非 Chris Henschel (c.henschel@fsc.org)までご連絡ください。

生態系サービスはこちらからダウンロードいただけます(英語版)。

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