このウェブサイトの目的は有名でないFSC認証樹種の活用を通じて、森林の生物多様性や経済性を向上させることです。

このウェブサイトは現在までの取り組みにより、熱帯樹種の使用に関するいくつもの事例を紹介しています。現在データベースには50を超える事例が紹介されており、合計で200を超える樹種が掲載されています。
FSCデンマークのLoa Dalgaard Wormは次のように述べています。「多くの人が新しい樹種の使用に積極的であることは分かっていましたが、一方で現在使用している樹種の代わりになるものをどのように探したら良いのかわからないという状況がありました。このような状況で役立ててもらうことを意識して作られた新しいデータベースでは、有名ではない様々な樹種を使用した事例が多くの写真やデータと共に紹介されています。」

事例紹介に焦点を当てたユニークなデータベース
この新しいウェブサイトは、施工管理者、コンサルタント、設計士、デザイナーなど建築・建設に関わる人にアイディアを与え、ガイドとなるものです。
ウェブサイトにはビル、柱、デッキ、橋、家具等の50を超える事例が多くの写真とともに紹介されています。これらの事例は樹種、製品タイプ、国等で検索することができます。
有名ではないFSC認証樹種を使用しているプロジェクトに関わっている方は、是非データベースで事例を紹介させて下さい。

FSCデンマークのLoa DalgaardWormは更に次のように述べています。「以前から運営していたデータベースに関しても非常に高い関心を寄せていただきました。より使いやすくなったデータベースによって、環境や社会に配慮したプロジェクトを検討している方や、新しい樹種の活用を通じたクリエイティブな作品を模索しているデザイナー等がより高い関心を示してくれると考えています。このためには紹介事例の数を増やしていくことも重要です。」

なぜ有名でない熱帯樹種を使うの?
有名でない樹種の活用は世界の森林の生物多様性保護のために重要な役割を果たします。
一部の限られた樹種のみに依存することは、特に人工更新の難しい樹種の場合は、需要の増加が直接その樹種の絶滅に繋がり、その樹種に依存しているビジネスの終焉を意味します。
有名でない樹種の活用を奨励することは、森林管理者が森林の生物多様性を守りつつ、ビジネスの健全性を維持することにつながります。


データベースは次のリンクからご覧いただけます。
http://www.lesserknowntimberspecies.com/

データベースでの事例紹介に興味のある方や、質問のある方は直接FSCデンマークのKristianJørgensen(kristian@fsc.dk)に連絡をするか、FSCジャパンまで連絡をください。