森を守るFSCマークとは

FSC
Forest loss

いま、世界の森が危ない

私たちは森林の様々な恵みを利用して日々暮らしています。例えば、森林は紙や木製品の原材料となる木材、きのこや山菜等の食材、豊かな水等を供給しています。また、野生生物の生息の場、二酸化炭素の吸収と酸素の供給、土砂災害の防止という役割も担っています。
このように、私たち人間が地球上で暮らしていくために 欠かすことの出来ない森林は、残念ながら今も破壊され続けています。天然林の面積は、2010年から2015年の間に、平均年間6,500,000ha減少しています。これをサッカー場の面積で計算すると、3.5秒毎にサッカー場1面分の天然林が失われていることになります。

degraded forest

このような森林破壊は、特に熱帯の地域で深刻化しており、例えばインドシアでは、紙パルプ用の植林地開拓のために、天然林の伐採や、効率よく植林地として使用する準備として火入れが行われ、天然林の破壊が行われています。

オランウータン

野生生物への影響

このような森林破壊によって、そこに生息する野生生物は住処を奪われ、絶滅の危機に追いやられています。

人々への影響

人々への影響

また、6000万人の先住民族を含む約3億5000万人が毎日の生活を森林に依存しており、森林の中や周囲で暮らしていると言われています。森林破壊によって、野生生物だけでなく、そのような森とともに生きる人々も暮らしの場を奪われており、抵抗する地域住民への暴力や不当な逮捕が行われています。

気候変動への影響

気候変動への影響

森林破壊は、気候変動にも大きな影響を及ぼしています。IPCCの調査によると、2007年〜2016年に人類のさまざまな活動によって排出された二酸化炭素のうち、13%は農業や林業等による土地利用に起因するとされています。

管理木材基準草案第2版に関するコンサルテーション

木材を使いながら森を守るために

FSCは、このような森林の問題を解決するために、1994年に設立されました。1980年代、欧米では熱帯産の木材が環境破壊や人権侵害に繋がっているということで、熱帯材の不買運動が起こっていました。しかし、不買運動では、適切に森林管理を行っている生産者の木材も区別なく不買につながり、木材が売れなくなった林業者が森林を伐採し、農地に転換してしまうなど、結果的に森林破壊を止めることはできませんでした。 そこで、適切に管理された森林からの木材を区別して購入できる認証制度の必要性が検討され、26カ国の環境NGO・林業者・林産物取引企業・先住民団体などが中心となって設立されたのがFSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)です。

森を守るFSCマークを選ぼう

FSC認証は、森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を消費者に届けるためのマークです。私たち日本人の消費は世界の森林と密接に関わっており、FSCマークの製品を選ぶというアクションをより多くの人に知ってもらうことが森林保全につながります。

FSCアワード2020 事前勉強会

2020年にFSCジャパンでは、全国の中学生と高校生を対象に森林を守るFSCマークの普及アイデアを募集する “FSCアワード 2020”を開催しました。

そして開催にあたり、世界の森林事情や日本の消費活動との関係、FSCマークについてご説明する事前勉強会を開催しました。
以下より録画をご覧いただけます。