一連のセミナーの最も早いものは2024年1月18日開催予定であり、EUDR適用までおよそ1年というタイミングです。初回のオンラインセミナーではこれまでFSCがEUDRに関して行ってきた様々な取り組みについて紹介する予定です。
この公開オンラインセミナーでは、FSCのソリューション提案のひとつであるFSC規制モジュールの要求事項の開発について紹介します。これはEUDRへの適合をサポートする、任意で利用可能なモジュールであり、FSC認証要求事項を補完するものです。EUDRへの適合を証明するために、FSC認証を活用しようと考えている組織に対して、FM、CoC、管理木材の要求事項に追加で対応が必要な要求事項を提示することが目的です。FSC規制モジュールは以下について枠組みと要求事項を定めます:
- EUDRへの適合をサポートするデューディリジェンスシステムの導入。これには情報収集、リスク評価およびリスク回避・低減措置を含む。
- 製品の原産地に関する正確な情報(地理位置情報と生産時期)の収集と伝達。
- 現在のFSC CoC制度の範囲を超えたトレーサビリティシステムの提供。
- EUDRへの適合が求められるバリューチェーンに対して、森林破壊フリー原材料のみが使用されることを保証するための追加の措置。
林地転換とリスクアセスメントに関するFSCの新たな指針
森林破壊フリー製品の提供を目的としてFSC制度をより厳格にするために、FSCは2022年に会員の投票で可決された新たな林地転換に関する指針の一環として求められている変化を迅速に実施します。現段階では既存の認証要求事項に対するアドバイスノートという形でこれらの変化が実施されます。アドバイスノートは、林地転換に関する指針で例外的であり転換が可能であると示されている状況下であっても、林地転換に由来する原材料が「FSC表示」を伴い認証サプライチェーンに入ることを禁止することを目的としています。
EUDR適合に向けた規準文書の調整における最後のピースがFSCリスクアセスメントです。これは現在のFSCの管理木材調達におけるリスクアセスメントの次世代版となります。私たちはこれらのツールが、企業が効率的にリスクを評価し、回避・低減するための重要なツールになる考えています。これらの規準文書の変更や導入については2024年2月1日から3月1日にかけてパブリックコンサルテーションが行われる予定です。
FSCとEUDRに関して今後予定されているオンラインセミナー
これらのオンラインセミナーは英語に加えて、スペイン語とフランス語に同時通訳される予定です。
EUDR適用まで1年 - EUDRの最新情報とこれまでのFSCの関わり
- 日本時間2024年1月18日(木) 17:00開始
- 日本時間2024年1月19日(金) 深夜0時開始
FSC規制モジュール、システム変更とFSCリスクアセスメント
- 日本時間2024年2月13日(火) 17:00開始
- 日本時間2024年2月20日(火) 深夜0時開始
FSC規制モジュールとシステム変更
- 日本時間2024年2月14日(水) 17:00開始
- 日本時間2024年2月15日(木) 深夜0時開始
FSCリスクアセスメント
- 日本時間2024年2月20日(火) 17時開始
- 日本時間2024年2月21日(水) 深夜0時開始
オンラインセミナーへの申し込みはこちらの元記事からお願いします。
FSC EUDR Alignedは、これらの規準文書の調整のみならず、FSCが認証制度の改善のために近年推し進めているデジタルデータ管理・アクセスのインフラ整備の恩恵も多大に受けます。これには例えばFSC認証林地図やFSCブロックチェーンが含まれます。FSC EUDR Alignedとは、このような規準文書の調整と制度のデジタル化を総合的にパッケージとして提供するものです。
FSC EUDR Alignedに関する詳細はこちらの元記事からご確認ください。