FSC国際理事会の議長であるZandra Martinez氏は次のように述べています。「私たちはKim Carstensen氏によるこれまで11年間の仕事とFSCのビジョンとミッションへのコミットメントに感謝しています。彼は何年にもわたり、情熱と献身をもって職務に取り組み、5大陸60カ国にまたがるFSCの前例のない成長を導いてきました。そしてこれからの数年間は、責任ある森林管理に向けた総合的なアプローチを提唱するグローバルなミッションを推し進め、私たちがより成長するために重要な時期であると考えています。FSCは究極的には、"世界の森林の長期的な回復力を確保する "という共通の目標に向かって共に働く、情熱的な個人のコミュニティなのです。」

これまでKim Carstensen氏の下でFSCは、FSC投資&パートナーシップやFSC先住民族基金を設立しました。またFSC生態系サービス手順の公開や、その他にもFSCが世界で重要なツールとなるための活動を推し進めてきました。新型コロナウイルスやウクライナ侵攻といった世界的に大変な時期にFSCを主導してきた点も特筆すべきものです。

Kim Carstensen氏は、2024年のFSC設立30周年まで事務局長として職務を続ける予定です。この間、次期事務局長への移行をスムーズに行えるよう、国際理事と連携しながら業務を行っていきます。また2024年には以下の4つの優先事項が確実に対応されるようにFSCを主導していきます:

  • EUDRに対するFSCの互換性の保証
  • 熱帯林でのFSC認証面積増加
  • 気候変動や生態系サービス分野への注力
  • FM認証の成長

FSC国際理事は、来年新たな事務局長を任命すべく、Odgers Berndstonというエグゼクティブ層の人材サーチ企業に依頼をしました。

Kim Carstensen氏は次のように述べています。「私はFSCがネットワークパートナーやその他のパートナー組織とともに成し遂げたことを誇りに思っています。私たちは信じられないほど才能と情熱にあふれた人々で構成されたチームであり、すべての人々のために森林を未来に残すために能力を捧げてきました。将来の世代のために世界の森林の健全性を損なうことなく、林産物に対する世界のニーズに応えるという私たちのグローバルなビジョンに導かれ、私たちは持続可能な世界に向けた大きな貢献をしています。」

Zandra Martinez氏は「私たちは、FSCが今後も繁栄し続け、現在の強力な地位からさらに高いレベルへと成長することを期待しています。」と締めくくりました。

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