FSCおよびASIは、2回目の桐サプライチェーンの取引情報照合調査において、同社が2021年に行った不正表示の証拠を見つけました。

SDD Tmallwoodの取引情報を分析した結果、ASIは同社がFSC100%エッジグルーボードとして販売した桐製品が、非認証原材料から作られていることを発見しました。また同調査では、SDD Tmallwoodが過去にFSCからブロックされている2社の企業と関係していることも確認されました。このような関係は、FSCの完全性・信頼性へのリスクを意味します。

これらの証拠に基づき、FSCはSDD TmallwoodをFSC制度から42か月間ブロックすることを決定しました。これは、同社のFSC認証が取り消されること、そしてブロック期間中は再度認証を取得する資格がなく、また他のFSC認証取得企業の外部委託先として活動することもできないことを意味します。

一方、2回目の桐サプライチェーンの取引情報照合調査では、SDD Tmallwoodによる意図的な不正表示以外に、FSC認証桐サプライチェーンの体系的なリスクは確認されませんでした。

FSCは、1回目の桐サプライチェーンの取引情報照合調査の結果を受け、「FSC認証桐製品の原産地確認(ADVICE-40-004-20)」というアドバイスノートを2021年に発行しました。そして、このアドバイスノートの効果を検証するために2回目の取引情報照合調査が行われました。

2回目の調査の結果、FSCは制度の完全性・信頼性を守り、FSCマークが信頼の証であり続けるために、リスクに基づいた特定の対象に対する介入が必要であると感じ、ADVICE-40-004-20の範囲を拡大する形で、FSCの完全性にとって特にリスクとなる樹種を複数追加しました。

FSCとASIによる2回目の桐サプライチェーンの取引情報照合調査は2022年7月に実施されました。調査では世界中の67社の企業による2021年1月から12月までの取引データが収集、分析されました。2019年に始まった1回目の桐サプライチェーンの取引情報照合調査では意図的な不正表示を行ったとして6社の企業がFSC制度からブロックされました。

FSC制度からブロックされた企業は、FSCサーチで「認証状態」をSuspended and blockedまたはTerminated and blockedを選択すると検索できます。

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