この決定は、マレーシアのクアラルンプールにて行なわれた直近のFSC理事会で下されました。こちらのニュースで以前お知らせしましたアドバイスノートの内容は複雑すぎるということで、上記の決定が下されました。

FSC事務局長のKim Carstensenは、この決定について管理木材制度を強化しつつもシンプルに保ちたいという精神を反映したものだと述べています。

また今回の決定の背景としてKimは次のように述べています。「管理木材の調達に頼る認証取得者が多くいる中、私たちは管理木材制度が強固で透明性のあるものであることを確実にする責任があります。そのため理事会は、2016年発効予定である、認証取得者向けのFSC管理木材規格(FSC-STD-40-005)の改定作業に全ての資源を集中させ、注力することを決定しました。ナショナルリスクアセスメント(NRA)またはセントラライズド・ナショナルリスクアセスメン(CNRA)の存在しない国における認証取得者自身の管理木材リスクアセスメントの廃止期限は、改定規格の発効に合わされる予定です。」

管理木材専門委員会およびFSC指針・規格課(PSU)を含む様々なグループがこの規格の改定作業を続けています。2015年11月にはこの規格の最終草案が承認を受けるためにFSC理事会に提出される予定です。理事会で承認されれば、2016年の中旬に発効する見込みです。これはまた、現在改訂中のCoC規格(FSC-STD-40-004第3版)の発効日にも合わされる予定です。

理事会では他にも関係するいくつかの決定がされました。2016年に入りすぐに管理木材戦略の策定作業が開始されます。これにより管理木材制度が将来目指すべき姿を明確にします。現在行われているNRAとCNRAの策定作業は、より迅速に承認までのプロセスが進むよう、効率化を図るべく見直しがされます。FSCミックスラベルの透明性や伝え方に関しても見直しがされる予定です。

元の記事(英語):https://ic.fsc.org/newsroom.9.1233.htm