FSCフォレストウィークは、持続可能な森林管理を普及啓発するための毎年恒例のグローバルキャンペーンです。気候変動や生物多様性の損失といった地球規模の課題に対し、FSCの活動や、森林を守るために私たち一人ひとりが貢献できることについて発信しています。

今年は、森林のためにできる「ひとつのアクション」をテーマに、9月20日(土)~26日(金)の1週間を世界共通の実施期間として開催しました。日本からも参加企業によるキャンペーン投稿が行われ、FSCジャパンでは9月を通じて、様々な関連イベントやSNS投稿を実施しました。

消費者向け「森を守るFSCマークを広めようキャンペーン」をX(旧Twitter)で開催

9月16日〜10月7日まで、Xでキャンペーン投稿をリポストした方に抽選で賞品が当たる「森を守るFSCマークを広めようキャンペーン」を開催しました。

イオントップバリュ株式会社、王子ネピア株式会社、日本マクドナルド株式会社に賞品をご提供いただき、合計4646名の方にご参加いただきました。

参加者からは、「FSCマークを初めて知った」「以前から商品にマークがついていることは知っていたが、その意味を初めて知り勉強になった」「これからはFSCマークがついているものを積極的に探したい」などの反応を多くいただき、キャンペーンをきっかけに多くの方にFSCマークとその意味を知っていただけたことが伺えます。

FSCプロモーションライセンス取得者向けFSC認証林ツアーを開催

9月19日、26日の二日間、静岡県・掛川市で「FSC認証林を森林プロフェッショナルとE-MTBで巡るin掛川ツアー」を開催しました。

今回のツアーは、FSC商標を使用してFSC認証製品の広告宣伝をされているプロモーションライセンス取得企業の皆様を対象に初めて企画したもので、14社にご参加いただきました。

認証林をE-MTB(電動マウンテンバイク)で回るユニークなツアーを提供している掛川市森林組合のご協力のもと、掛川の美しい自然の中をE-MTBで走りながら、道中、FSC認証林で働く森林組合の方々のお話をお聞きし、ハーベスタでの伐採の実演など、迫力満点の施業を見学しました。ツアーの最後には、FSC認証林の木材が実際に使われている、FSCプロジェクト認証を取得する茶草場テラスにも立ち寄りました。

普段は主に紙製品でFSC認証との接点を持つ企業の皆様に、森林資源のサプライチェーンの源流である森林管理の現場に触れ、携わる方々と直接交流いただくことができました。参加者の満足度も高く、意義あるツアーとなりました。

参加者の皆様からは「実際の現場を見たことで、FSC認証の意義を社内外に伝えていくことの必要性を感じた」「FSC認証紙を使うことが森林の持続可能性に繋がっていることを再認識できた」「環境保全だけでなく、人権保護や経済発展の面にも関連することを知り、SDGs達成の貢献につながると思った」などのご感想をいただき、自社の取組みと森林のつながりを意識するきっかけになったことが伺えます。

掛川での同様のツアーに参加ご希望の方は、以下をご覧ください。
https://soft-labo.net/liberota/kakemori2025autumn/
※茶草場テラスは一般ツアーではコースに含まれておりません。

キャンペーンの結果

FSCジャパンが行ったキャンペーン活動全体を通じて、SNSの合計インプレッション数は前年の約12倍に増加し、より多くの方々にFSC認証を知っていただくことができました。また、認証林ツアーを通じて、企業の皆様にFSC認証についてより深くご理解いただく機会となりました。
ご参加・ご協力いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。

開催概要

実施期間:2025年9月2日(火)〜10月7日(火)※世界共通実施期間2025年9月20日(土)〜9月26日(金)
主催:FSCジャパン(日本におけるFSCフォレストウィークの主催)
後援:林野庁、環境省