FSCジャパンは、一般社団法人 日本サステナブル・ラベル協会に協力し、国際認証ラベルの認知度および消費者の意識の変化を調査し、今後の普及啓発活動に活用するため 「国際認証ラベル(サステナブル・ラベル)に関する認知度調査報告書(2025年)」を実施しました。 

本調査では、FSCマークを含む9つの国際認証ラベルを対象に、どの国際認証ラベルを知っているか、いつどういったところで目にしたか、どの程度知っているか、さらに購入に繋がる(繋がらない)理由、どの程度購入に影響するか等を調査し、そのうちFSC認証に関する結果を報告書としてまとめました。

FSCマークの認知度

 

認知度は33%で、5年前の前回調査から約1.5倍に増加しました。しかしながら、認知レベルは、「他人に説明できるくらい詳しく内容を知っている」または「名前だけでなく内容を知っている」と回答した人は6.6%にとどまり、依然として内容を知らない人が8割を占めています。前回に続き、10代の認知度が最も高く、年代が上がるほど認知度が低くなっています。

 

 

 

 

 

認知レベルで、「名前だけでなく内容を知っている」、「他人に説明できるくらい詳しく内容を知っている」と回答した人の合計を内容理解度とし、前回と比較したところ、30代・40代は認知度と内容理解度どちらも伸び率が平均より高く、特に30代は突出して高い結果となりました。

また、10代は認知度の伸び率は平均以下ですが、内容理解度の伸び率は30代・40代に次いで高い結果となりました。

FSCマークの認知経路

認知レベルで、「名前だけでなく内容を知っている」または「他人に説明できるくらい詳しく内容を知っている」と回答した人を内容理解層、「見たことがあるが名前は知らない」または「見たことがあり名前を知っている」と回答した人を認知層とし、認知経路を比較しました。

認知層では「小売店」が46%を占める一方、内容理解層では、「小売店」に並び「学校の授業、職場」「インターネット」が同程度の割合を占めており、経路の違いが理解度に影響していることが示唆されました。

他年代と比べて10代は「学校の授業、職場」が多く、30代は「SNS」が多いなど、年代による経路の違いも明らかとなりました。

FSCマーク付き製品に対する購買行動

FSCマーク付き商品を購入する人の割合は、「他人に説明できるくらい詳しく知っている」が最も高く、次いで「名前だけでなく内容を知っている」、「見たことがあり名前を知っている」、「見たことがあるが名前は知らない」の順に低下し、内容に対する理解度が購買行動に影響することが示唆されました。

さらに詳細な調査結果は以下の報告書をご覧ください。

国際認証ラベルに関する調査2025_FSC認証に関する調査結果.pdf
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