国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council)の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)の代表を務める太田猛彦(東京大学名誉教授)は、山梨県が恩賜林御下賜110周年を契機として実施した“やまなしFSCフォーラム”で、「責任ある森林管理 FSC認証の意義」と題して基調講演を行いました。 本フォーラムは、 FSC認証林面積が都道府県別全国一の山梨県が、国内のFSC認証取得者をリードする形で、FSC認証及びFSC認証材の認知度向上及び消費拡大を図るとともに、FSC認証製品の展示や取り組みの紹介を通して、認証地域間の交流と生産する企業とのマッチングの機会を提供することを目的に実施されました。また、パネルディスカッションでは「広げよう!FSCの輪」をテーマに、FSC認証材を生産する企業やFSC認証製品を加工・販売する企業、それを利用する企業からの代表者と太田によって、FSCの認知度向上や認証製品の需要拡大などについて有意義な意見交換がなされました。
会場となった恩賜林記念館・大会議室には55名が来場し、オンライン配信の視聴回数は906回(11月24日AM9:00時点)に上りました。また、やまなしプラザでは、FSC認証材製品を手掛ける県内外の各企業による関連製品展示も行われました。
終了後、代表の太田は、「FSC認証製品は紙業界では大分普及してきたが、木材製品においてもここ数年先進的に取り組む企業が増えてきており大変ありがたい。パネルディスカッションでのご意見にもあった通り、最初から全てをFSCで調達しようとするとハードルが高いので、まずは1点からでもFSC認証の木材製品を取り入れていただきたい。」とコメントしました。
プログラム概要
・名称 恩賜林御下賜110周年関連事業 “やまなしFSCフォーラム”
・開催日時 2021年11月23日(火/祝) 10:00~15:00
・会場 恩賜林記念館・大会議室:基調講演、パネルディスカッション
やまなしプラザ:展示会
・内容 ◆基調講演: 「責任ある森林管理 FSC認証の意義」
FSCジャパン代表 太田猛彦(東京大学名誉教授)
◆パネルディスカッション:「広げよう! FSCの輪」 ~FSC製品の利用促進に向けて~
FSCジャパン代表 太田 猛彦(東京大学名誉教授)
有限会社東林業 代表取締役 河野 東氏(やまなし素材生産事業協同組合代表理事)
株式会社ワイス・ワイス 最高執行責任者 佐藤 岳利氏
株式会社きじま 新規事業開発室長 杵島 弘晃氏
NPO法人マイプラ対策室 アドバイザー 関根 久仁子氏(森林インストラクター)※コーディネーター
・参加費 無料
・参加者 FSCに関心のある企業及び林業に携わる企業
・定員 来場100名+Web視聴
・主催 山梨県