本セミナーは、より多くの方々にFSC FM認証について理解を深めていただくことを目的としてオンラインで実施され、既存のFM認証取得者やCoC認証取得者を中心に、148名の参加者を迎え、大変盛況となりました。
当日のセミナーの模様は、以下にご覧いただけます。

「FSC認証入門セミナー:FSC認証の責任ある森林管理が生む新たな森林の価値」録画

プログラム

  • 「ビジネスにおける生物多様性の重要性」天野陽介 氏(WWFジャパン 自然保護室 森林グループ)
  • 「FSC認証とその価値」三柴ちさと(FSCジャパン 指針・規格マネージャー)
  • 「FSC-FM審査とプロジェクト認証の現場紹介」纐纈 渉 氏(アミタ株式会社 ゼネラルマネージャー 認証事業領域)
  •     「ネイチャー・ポジティブに貢献するFSC森林認証―未来へつなぐ審査の現場から」佐々木彩 氏(SGSジャパン 森林認証プロジェクトマネージャー)

セミナー内容

 まず、WWFジャパンの天野陽介氏より、「ネイチャー・ポジティブ」や「カーボン・ニュートラル」といった世界的な潮流と、それに対応するビジネス界の動きについて説明がありました。WWFジャパンは、持続可能な森林管理を可視化するツールとしてFSC認証を推進しており、国内の認証林や認証事業者を支援する取り組みについても紹介されました。

 次に、FSCジャパンの三柴ちさとより、FSCの成り立ちやガバナンス、認証の仕組み、そして現在の普及状況について解説がありました。森や森と共に生きる人々を守るための森林認証として、FSC認証の価値はその信頼性であることや、その信頼性の背景について詳しく説明がされました。

 続いて、認証審査で経験豊富なアミタ株式会社とSGSジャパン株式会社の2社より、認証プロセスや審査内容の説明が行われました。具体的なFSC認証の活用事例や、実際の認証取得者の声が共有され、認証取得が必ずしも直接的な経済的利益に結びつくものではないものの、第三者の評価を受けることで曖昧だった点が明確になり、結果として森林管理の向上につながるという事例や、認証の要求事項を意識的に満たそうとするうちに、それが自然と習慣化したというエピソードが紹介されました。実際の認証取得者によるFSC認証の様々な活用方法が紹介され、認証取得には手間や費用がかかるものの、その価値は活用次第で大きく変わることが強調されました。

資料のダウンロード

WWFジャパンの天野氏およびFSCジャパンの三柴の発表スライドは、以下のリンクからダウンロードできます。

認証機関2社(アミタ株式会社、SGSジャパン株式会社)の発表スライドは、ご請求いただいた方にのみ配布しております。ご希望の方は、以下の連絡先までお問い合わせください。

  • アミタ株式会社:ninsho@amita-net.co.jp
  • SGSジャパン株式会社:jpforest-sales@sgs.com
WWF天野_ビジネスにおける生物多様性の重要性20250130.pdf
PDF, サイズ: 8.84MB
FSCジャパン三柴_FSC認証とその価値20250130.pdf
PDF, サイズ: 4.20MB