国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council)の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会、代表:太田猛彦)は、「MAKE for FUTURE RIDE 作る・遊ぶ・考える 雪と地球のミライ」 第1回雪板ワークショップの開催にあたり、雪板の材料となるFSC認証合板の資材調達に協力しました。
本ワークショップは、初代FSCジュニア・アンバサダーとして、2020年度にFSCマークの普及に向けて様々な活動を実施いただいた中澤璃々子さんと、スノーボードが大好きでスノーフィールドを通して地球温暖化の現状に危機を抱いた林未来さん(共に、三田国際学園高校)が、雪板づくりや雪板での遊びを通じて、木材に触れながら、森林をめぐる環境問題について学び、深刻化する気候変動に対してどのような行動ができるかを一緒に考える場としたいとの想いから企画し、Protect Our Winters Japanの共催により開催されました。
ワークショップの講師には、プロスノーボーダーの五明淳氏を招き、2日間のプログラムの中で、参加者は実際に雪板づくりを体験し、雪板の材料には、ジャパン建材株式会社と株式会社ノダが協賛したFSC認証国産ヒノキ合板が使用されました。また、中澤さんからは、森林をめぐる環境・社会問題や、FSC認証について、林さんからは気候変動に関するプレゼンテーションが行われました。
ワークショップを終えて、中澤さんは、「地球温暖化や森林破壊は堅苦しくアクションに踏み出しづらいテーマだが、雪板という遊びと共に危機感を伝えたことで、幅広い世代の方に楽しみながら現状を知ってもらえたことが印象に残っている。楽しみながら社会問題を解決していくことはこれからの社会にとても必要な要素だと思う。ワークショップの最後に参加者ひとりひとりが想うこれからのアクションを発表した際に、FSC認証のように、企業の取り組みを判断してから購入を検討するといった声もあり、今回のワークショップが皆さんと行動をしていくきっかけになったことに感動した。今後も全国各地の認証材を使ってこのワークショップを継続することが目標。」とコメントしています。
FSCジャパンでは、2019年より、中高生向けのFSCマークの普及アイデアコンテスト「FSCアワード」を開催しており、中高生の皆さんとの活動を通じで、FSC認証の普及活動を行なっています。今回、FSCジュニア・アンバサダーの任期終了後も、FSC認証の普及活動を継続いただけたことを大変の喜ばしく思います。FSCジャパンでは、今後も学生の皆さんが主体となって企画するFSC認証の普及活動を実現するお手伝いを積極的に行なっていきます。
開催概要
- 名称:「MAKE for FUTURE RIDE 作る・遊ぶ・考える 雪と地球のミライ」 第1回雪板ワークショップ
- 開催日程:2021年11月13日(土)~11月14日(日) 全2日間
- 開催会場:長野県白馬村「ホテル・ドゥ・エール」
- 特別講師:五明淳氏(プロスノーボーダー、POWアンバサダー、KEENアンバサダー、芽育”MAKE”雪板研究所 所長)
- 主催:林未来、中澤璃々子(三田国際学園高校)
- 共催:Protect Our Winters Japan
- 協賛:キーン・ジャパン合同会社、ジャパン建材株式会社、株式会社ノダ
- 協力:FSCジャパン
FSCアワードおよびFSCジュニア・アンバサダー
FSCアワードは、FSCジャパンが主催する、森林破壊をはじめとする環境や社会問題に高い関心を持つ中学生と高校生を対象とした、 FSCマークの普及のためのアイデアコンテストです。FSCアワードで金賞を受賞した学生には、FSCジュニア・アンバサダーとして、1年間FSCジャパンと共にFSCマークの普及活動を行っていただきます。