以前こちらのニュースでご説明した通り、現在、管理木材調達において使用されているすべての国・地域別リスクアセスメントは、EUDRに沿うように改定されたリスクアセスメント手順<FSC-PRO-60-006b リスクアセスメントの枠組み>に基づき改訂されることになっています。日本のナショナルリスクアセスメント改定は来年2025年いっぱいをかけて、上記文書のセントライズドプロセスの手順に従い進められることとなりました。
セントライズドリスクアセスメント(CNRA)は、FSC国際事務局と契約したコンサルタントが草案を作成し、各国のFSCネットワークパートナー(日本の場合はFSCジャパン)からのフィードバックやコンサルテーションを経て短期間でリスクアセスメントを整えるものです。環境・社会・経済のバランスの取れたワーキンググループを組織し、そこでの議論を経てリスクアセスメントを策定するメジャー・プロセスよりも、簡略化されたプロセスで迅速にリスクアセスメントを策定することができるため、EUDRに対応するリスクアセスメントの作成が急がれる中、大多数の国でのリスクアセスメント策定・改定はこの方法により行われることになっています。
現在FSC国際事務局では、2025年にセントラライズドプロセスによりリスクアセスメント作成する予定になっている日本を含む21か国について、草案を作成するコンサルタントを募集しています。募集要項や仕事内容、応募書類は以下のフォルダをご覧ください。(英語のみ)
尚、本部に提出するナショナルリスクアセスメントの草案や報告は英語であり、コンサルテーションは日本語で行う必要がありますが、翻訳の費用もプロポーザルの中の見積に含めていただけます。
募集は10月19日までとなっておりますが、状況に応じて期限延長も考えられますので、ご興味がおありの方はFSC国際本部にプロポーザルを提出し、直接応募する前に、FSCジャパン三柴(c.mishiba@jp.fsc.org)までまずはご連絡いただければ助かります。職業コンサルタントのみならず、NGO、認証取得者、認証機関やその審査員の方もご応募いただけます。コンサルタントは、提出されたプロポーザルのレビューや面接を経、2025年2月末までには決定され、その後リスクアセスメント草案の作成に取り掛かることになる予定です。
関連情報(英語):https://connect.fsc.org/contribute-standards/fsc-country-requirements-schedule