今回の取引情報の照合調査の結果、認証取得者による虚偽表示や不正な活動は確認されませんでした。従ってFSCによってブロックされた企業はありません。
当初「アフリカ産木材の取引情報照合調査」と呼ばれていたオクメ材の調査は、ASIとFSCによって開始され、認証オクメ材の取引パターンや取引量、製品のグローバルサプライチェーンを特定することから始まりました。調査の対象にはアフリカでオクメ(Aucoumea klaineana)製品を生産している企業から始まり、ヨーロッパや北アメリカの加工業者や消費者市場まで及びました。
第一段階の調査では521社の認証取得企業の2019年1月から12月の取引データが収集および分析されました。調査結果は以下の通りでした:
- ASIはデータ分析から取引数量の不一致の高い可能性を指摘しました。更なる調査の結果、数量の不一致は集計期間が異なること、人為的なミス、提出された請求書に関する問題などに起因していました。
- 第二段階の調査で対象となったサプライチェーンは、すべてガボンの認証林からオクメ材を調達していました。
第二段階の調査ではASIによってガボン、フランス、オランダの3社の認証取得者から木材サンプルが収集されました。サンプルには丸太、合板と単板が含まれました。木材サンプルの収集は、FSCが認証木材サプライチェーンのトレーサビリティをよりよく把握するための木材同定技術をテストするという目的も兼ねていました。
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