2011年にマレーシアで開催されたFSC総会において、CoC規格の簡素化、明確化および正しい運用のための改定が決定しました。FSCはすぐに同総会で可決された5つの動議を反映するよう、CoC規格(FSC-STD-40-004)の改定作業を開始しました。この改定は現在29,000社以上もの認証取得者に影響します。この度草案第1版が完成しましたので、ご意見をお寄せ下さい。

主な改定内容は以下の6つです:

1. 文書数の削減
既存のアドバイスノートや規格解釈文書を統合することにより、FSC規準文書の数を減らしました。

2. より明瞭なクレジットシステム要求事項
2011年総会の動議46番を直接反映する形でクレジットシステムの項目を改定し、明瞭化しました。

3. サイト横断的なクレジットの共有
15企業によるサイト横断共有クレジットのパイロットテスト結果をFSC理事会で評価した結果、新しい項目が追加されました。

4. 取引情報の照合に関する新規項目
取引の透明性を向上し、FSC認証取得者間の信頼関係を強化するために、取引情報の照合に関する新規項目が追加されました。これはFSC制度にとって非常に大きな変更ですので、是非この項目に対するコメントをお寄せ下さい。より詳しい情報はこちらのページをご覧ください。

5. プレコンシューマー回収紙の分類の見直し
2011年総会における動議38番を直接反映する形で、プレコンシューマー回収紙はラベル適用閾値のためのクレジットインプットととして扱えるようになり、ポストコンシューマー回収紙やFSC認証材と同じ扱いになりました。

6. FSCリサイクルラベル適用閾値の引き下げ
ラベリング要求事項の簡素化の要望に答える形で、FSCリサイクルラベル適用閾値を従来の85%から70%に引き下げることが提案されています。

従来のCoC規格(FSC-STD-40-004 V2-1)から改定規格(FSC-STD-40-004 V3-0)草案第1版への変更点は別途エクセルファイルにまとめてあります(英語のみ)。

パブリックコンサルテーションの期間は通常60日間ですが、年末年始を含む時期に実施することを考慮して、今回は更に10間延長し、2015年2月28日までとしました。
また、2014年1月から英語とスペイン語でのオンラインセミナーも開催されます。

日本国内の利害関係者の皆様は、コメントを日本語で提出することも可能ですが、翻訳のための時間を考慮して、日本語で提出する場合のコメント提出期限は2015年2月13日(金)とさせていただきます。これ以降に送られたコメントは、FSC本部の設定した期限に間に合うか保証しかねますのでご了承下さい。コメントは、下記からダウンロードできるコメントフォームにご記入の上、FSCジャパン冨村(ctomimura@forsta.or.jp)までメールにてお送り下さい。

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