生物多様性の目標を達成するために、FSCは政府や企業にとってFSCは重要なツールです。

第15回生物多様性条約締約国会議(COP15)では世界中から締約国が集まり、生物多様性の消失を止め、回復を目指すための2030年までのグローバルアクションを導く一連のゴールとターゲットが合意されました。ゴールには、2030年までに陸域・淡水域・海域の30%を保全することや、公的および私的な財源からの国内外の生物多様性関連への資金動員を年間少なくとも2000億米ドルに増加させることが含まれています。

世界で最も信頼される森林管理の基準として、FSCは政府、企業やその他の主な利害関係者をサポートする重要なツールとして、ポスト2020生物多様性枠組の効果的な履行に役立ちます。

FSCのソリューションは、生物多様性枠組の以下のモニタリング指標に直接貢献することができます:

  • ターゲット10:持続可能な森林管理の推進及びFSCのような認証制度によって認証されている森林面積の増加
  • ゴールB:生物多様性の保全についての良い影響が証明された認証林

FSCの事務局長であるKim Carstensenは次のように述べています。「FSCのソリューションは政府にとって森林管理を国際的な指針枠組に当てはめるための非常に重要なツールです。また生物多様性の回復やコミットメントのような国内外のターゲット達成を効果的にサポートします。」

森林管理を生物多様性保全のソリューションに

この歴史的な合意に先駆けて、FSC国際事務局、FSCアジアパシフィック地域オフィス、FSCカナダ、FSC中国はFSCツールがどのようにグローバル生物多様性ターゲットを満たすために役立つのか紹介するためにCOP15に参加しました。

4つのオフィスが数多くのパネルディスカッションに参加し、認証林において森林認証規格と生態系サービス手順がどのように生物多様性の保全、強化、復元に効果を発揮しているのか、そしてそれがどのようにグローバル生物多様性ターゲットの達成に役立つのかを説明しました。

FSC staff at COP15

2022年12月11日にFSCはカナダパビリオンで森林管理を生物多様性保全のソリューションに推し進めるためのイベントを主導しました。登壇者には中国政府、カナダ政府、FSC代表、IKEA、WWFインターナショナル、先住民族代表が含まれ、生物多様性ゴールとターゲットの進捗を図るための森林の価値について話し合いました。

FSC panel
左から:Anakarina Pérez Oropeza (FSC国際事務局), Francois Dufresne (FSCカナダ), Kim Carstensen (FSC国際事務局), Ma Lichao (FSC中国), Cindy Cheng (FSCアジアパシフィック地域オフィス), David Flood (Wahkohtowin Development GP), Mikhail Tarasov (IKEA), and Fran Price (WWFインターナショナル). 

ディスカッションの録音をこちらから聞くことができます。

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