東京・上野公園にある東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)で7月18日(土)〜10月4日(日)に開催される、企画展「キュッパのびじゅつかん―みつめて、あつめて、しらべて、ならべて」に展示される作品《bigdatana -たなはもののすみか》が、ロンドンオリンピック・パラリンピックの自転車競技場及び選手村でも取得されたFSC®プロジェクト認証を取得しました。
さらに、展示作品の一部ではFSC認証の木箱も使用されております。

展示作品のひとつである日比野克彦氏によるインスタレーション作品《bigdatana -たなはもののすみか》には、ヒノキの間伐材を使用した、幅12メートル、高さ8メートルの巨大な収蔵棚が設置されています。この収蔵棚の枠組みにFSC認証のヒノキの丸太材を使用しており、今回この収蔵棚の枠組み部分がFSCの部分プロジェクト認証を取得しました。

今回認証取得した展示作品の作者・日比野克彦氏が国産材ヒノキを用いての制作を希望したこと、その国産材ヒノキをFSC認証材で調達できたことなどが重なり、その想いや意義を発信するためにプロジェクト認証を取得する経緯となりました。

「キュッパのびじゅつかん―みつめて、あつめて、しらべて、ならべて」展特設ウェブサイト
東京都美術館ウェブサイト

オリンピック組織委員会への陳情について
オリンピックにおけるFSC認証

標本箱

2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックの自転車競技場ベロドローム

プロジェクトに使用された木材が、産出からプロジェクトの完了まで管理されていることを、独立した第三者機関が審査により証明する認証です。建造物などの一度しか作らないものについて認証する制度として、土木工事やイベントのインフラにも適応されます。

2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックの際には、オリンピックパークの自転車競技場ベロドローム及び選手村がFSCプロジェクト認証を取得しています。 また、2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックでも、適切な森林管理のもと生産された木材と確認され、認証されたものの利用が重要となっています。FSCのプロジェクト認証は、今後建設される関連建造物への適応が期待されています。