FSCの取引情報の照合調査実施手順及びADVICE-40-004-18 (V2-0)に基づき、認証取得者にはASIから要請を受けた認証機関からの要請に従い、取引データや書類の提出義務があります。要請に応えることができないと認証要求事項違反となるため、要請に従わない認証取得者には相応の措置が取られることになります。

Califórnia Biomassahaは、ASIがFSCに変わって実施をしていたFSC認証木炭の取引情報照合調査の対象企業でした。調査の第一段階で、ASIはCalifórnia Biomassahaによる2019年の取引データに不整合の可能性を発見しました。

認証機関であるImafloraによる再三の要請にも関わらず、Califórnia Biomassahaは、取引情報の不整合に関する釈明を支持する請求書類を提出しませんでした。この不適合を受け、同社のFSC認証はImafloraによって2021年9月に一時停止されました。

取引情報の不整合はFSCにとって深刻な信頼性に関する問題です。認証取得企業が説明を拒否する場合、FSCはこれを意図的な不正の兆候であると考えます。今回のケースでは調査の第一段階で収集されたデータしか提出されなかったため、このデータを不正表示の根拠と判断し、Califórnia BiomassahaをFSC制度からブロックすることを決定しました。

ブロックの期間は30か月です。

FSC制度からブロックされた企業は、再度FSC認証を取得することができず、また製品にFSC表示を付けることやFSC商標を使用することもできなくなります。ブロック制度に関する詳細はCoCに関するディレクティブに含まれるADVICE-40-004-18 (V2-0)をご覧ください。

FSC認証木炭の取引情報照合調査は2022年末までに完了予定です。2023年第1四半期には最終的な調査結果が公開される見込みです。

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