先日こちらのニュースでお知らせした通り、FSC CoC規格の改訂版(FSC-STD-40-004 V3-1)が公開されました。
今回改訂された規格は本ページ下部よりダウンロードいただけます。

改定規格は2021年5月2日に発効し、移行期間は1年間です。つまりすべての認証取得者は2022年5月1日までに改訂規格に基づく審査を受ける必要があります。

  • 1.5項の追加:方針声明の作成
  • 1.6項の追加:自己評価の実施
  • 7項の追加:FSCの中核的労働要求事項の具体的な内容
  • 附則Dの追加:FSCの中核的労働要求事項への適合について自己評価を実施する際の、カテゴリーごとの質問例と自己評価テンプレート

注:これらの追加によって、元々のセクション番号がずれた項目がありますのでご注意ください。

その他の変更

  • 1.3項:「FSCの価値観への誓約を示さなければならない」という要求事項について、「自己宣言文書に署名することで」という文章が削除された
  • 1.10項の追加:CoCに関するFSCディレクティブに含まれるADVICE-40-004-14の内容を反映(ASIの実施するファイバーテストへの協力)
  • 6項に、CoCに関するFSCディレクティブに含まれるADVICE-40-004-10の内容を反映(木材合法性に関する法令により求められている情報の入手)
  • 13.9項に、CoCに関するFSCディレクティブに含まれるADVICE-40-004-01の内容を反映(FSC CoC 認証取得委託先に関する要求事項)
  • 表Dの「 トランスファーシステム下で可能なFSCインプット表示とアウトプット表示の組み合わせ」にプレコンシューマー回収木材が追加された
  • 附則Cの追加:ADVICE-40-004-06の内容を反映(製品中のどの部材が認証されている必要があるか)

注:これらの変更によって、CoCに関するFSCディレクティブも近日改定される予定です。

最後に、FSCジャパン並びに各認証機関は、認証取得組織がどのようにこれらの要求事項を満たすことができるのかに関するコンサルティングを行うことはできません。要求事項の解釈についてお問い合わせいただくことは可能です。

FSC_report_1624924802_file.pdf
PDF, サイズ: 2.08MB