2022年2月にFSCはFSC認証林の外に限定し、遺伝子工学に関する議論を開始することをアナウンスしました。林業における遺伝子工学の発展に関する十分かつ信頼できる知識を得るための学習プロセスの一環として、FSC国際理事会によって専門家パネルが任命されました。

2023年3月のFSC理事会において遺伝子工学の学習プロセスが予定通り見直された結果、FSC理事会は学習プロセスを終了することを決定しました。

この決定は学習プロセスにおけるFSC会員の様々な異なる視点、遺伝子工学がFSCの分断を招く可能性や、ミッションと評判に対する潜在的なリスクを考慮したうえで下されました。2名の理事が学習プロセスの継続支持を表明しましたが、それ以外の理事が終了を支持したことから、今回の決定が合意されました。

理事会は、まず幅広い会員の関与と支持を得ない限り、FSCが遺伝子組み換え樹木に関する調査を行うことや指示することはないことを保証します(論文・文献の確認、机上調査または既存のFSCと組織の関係に関する指針で認められている範囲の調査を除く)。

今回の決定にあたり、理事会はFSCが責任ある森林管理を向上し、社会・経済・環境的な価値を様々な方法で満たしていくために、最新の科学技術について関係者と協力して議論し、最新の知識を身に着ける重要性を強調しています。

2023年8月の次回FSC国際理事会において今後の行動について話し合われる予定です。

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