この度FSCはFSC調達表示(FSC procurement claim)のパイロットプログラムを開始しました。プログラムへの参加を希望する組織は、こちらから資料と申請書類をダウンロードして、書類に書かれているメールアドレスにご送付ください。プログラムへの参加組織として選ばれた場合は、1月中旬までに連絡がされます。パイロットプログラムは2023年末までの予定です。
FSC調達表示とは?
FSC認証製品や材料を購入して、使用をしているまたは内部消費をしていることを対外的に宣伝するための仕組みです。現在のFSC制度ではこのような宣伝の正当性を検証するための仕組みがありません。今回のパイロットプログラムがその仕組みの第1歩です。
FSC調達表示プロジェクトに参加をすると何ができる?
この2年間のプロジェクトに参加をするということは、FSC CoC規格の簡素バージョンに基づいて、調達表示の実現可能性とその検証方法のテストに参加をするということです。テストの中で、特定の製品カテゴリーにおけるFSC原材料や半製品の購入について調達表示を行うことができます。プロジェクトに参加をすることで、自己宣言的な調達の宣伝ではなく、第三者によって検証がされた調達表示として宣伝することができます。
パイロットプロジェクトの概要は?
モニタリングは、参加組織のベースラインデータ収集、四半期ごとおよびプロジェクト終了時の報告に基づき行われます。モニタリングでは、特に以下の点についてFSC制度への影響を確認します:
1.FSC原材料や製品の調達の増加に与える影響。
2.どのように調達表示がされ、検証されるか。
3.調達表示に伴うFSC商標使用のテスト。
4.持続可能な調達と、それによってもたらされる環境、社会、経済的な恩恵に関する妥当な紐づけ。
FSCは、責任ある森林管理に由来する原材料や管理原材料のみの調達を行う企業が、自身のコミットメントについて宣伝をすることができる新たな仕組みのテストを楽しみにしております。
元記事はこちら。