これまで10年以上のロシアでの活動を通じて、FSCロシアはロシアにおいて計り知れない成功を収めてきました。FSC認証取得者の増加、責任ある森林管理の推進、ロシアの広大な森林にかかわる様々な利害関係者の対話の場の創出など数えるときりがありません。

FSCロシア理事会はFSC国際事務局に対して、今回のパートナーシップ契約の終了は予防措置であり、ロシアの状況が変わり次第また検討を再開したいと伝えています。

FSC国際事務局は、ロシアにいるパートナーや仲間のおかげでロシアにおける責任ある森林管理の推進が継続され、価値の高い森林の大部分が責任をもって保護され続けること、そしてFSC FM認証取得者が認証を維持し続けると信じています。ロシアの利害関係者からの声は常に歓迎しています。FSC国際事務局を窓口としてご連絡ください

FSC国際事務局とFSCコミュニティはロシアのFSC国際会員がこれからも会員ポータルやその他にFSC国際事務局が用意をする様々な活動を通じて継続してFSCに関与してくれることを期待しています。

FSC事務局長のKim Carstensenは次のように述べています。「これまで20年に渡りFSC350万ヘクタールのロシアの森林が持つ社会的な価値と環境的な価値を守ってきました。これには原生林景観の保護も含まれます。ユーラシアに残されたこれらの原始生態系は気候変動の緩和や生物多様性の保全にとって非常に大切です。私たちはこれからも、このような森林が健全な状態で保たれるよう努力をしていきます。またFSCロシアと再度協力できる日を心待ちにしています。」

またFSCは、Forest Standardと呼ばれるロシアにおける新たな自主的な認証制度の提案についても認識しています。この制度にFSCは関与しておらず、またロシアからの認証材の取引を一時停止するというFSCの決定を受けた代替認証制度の設立には反対の立場です。

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