Domtar(旧Paper Excellence)の実質的オーナーである Jackson Wijaya氏が、アジア・パルプ・アンド・ペーパー (APP) の実質的所有者にもなるという情報が入っています。Domtarは2008年以来、700万ヘクタール以上のFM認証林及び製紙工場や加工工場のCOC認証を維持している優良企業です。
FSCは、APPがインドネシアで実施した自然林の大規模なプランテーションへの転換が、「組織とFSCとの関係に関する指針」に違反しているとして、2007年にAPPとの関係を断絶しました。この指針では、認証取得者を含む、FSCと関係する全ての組織が行う森林管理において、6つの許容できない活動を定義しています。
私たちは、1人の個人が両社を所有することになることが、「組織とFSCとの関係に関する指針」にどのような影響を与えるかを評価しています。この所有権の変更による潜在的な影響を判断するために、関連する企業間の関係について厳格な法的審査を開始します。
私たちは、所有権の変更、合併、買収による影響について、これまでと同様に一貫した適用を確保し、この案件を優先事項として解決するために必要なリソースを投入します。
背景
2022年の総会において、FSC会員は、持続可能な林業と、FSC認証制度の会員および支援者の利益のためにFSCが定めた条件の下では、補償が可能であり、奨励されると信じているため、過去の転換および「組織とFSCとの関係に関する指針」違反を是正するための組織に、門戸を開きました。2023年8月に発効したFSC補償の枠組みは、環境価値の回復、社会的被害の補償の機会について検証されたアプローチを定義しています。
FSCは2007年10月にアジア・パルプ・アンド・ペーパー (APP) との関係を断絶しました。FSCとAPPは、APPが再びFSCと関係を構築するために、同社の転換による環境および社会への影響に対してどのように対処できるかについて、2013年より対話を続けています。
2024年初頭、APPは、過去の森林転換活動に起因する環境および社会への悪影響を是正するためのプロセスに着手する措置を講じました。
2024年5月、APPとFSCは、APPの是正プロセスを開始する補償枠組み協定に署名しました。詳細については、APPに関する事例ページを参照してください。
元記事はこちら。