以前こちらのニュースでお伝えしました通り、この度、FSC-STD-40-005「FSC管理木材調達のための要求事項」の第3版が改訂され、第3-1版が公開されました。

FSC-STD-40-005第3-1版は以下のリンクからダウンロード可能です(英語原版)。
FSCジャパンでは現在日本語参考訳を作成中ですので、完成次第本ウェブサイトのニュースを通じてお知らせいたします。

今回の改定では第72回FSC理事会での決定事項が反映され、以下の変更が行われました:

  • FSC-STD-40-005第2-1版から第3-1版への移行期間が2017年12月31日まで延長されました。既に第3-0版に基づく審査・監査を受けている認証取得者は、旧規格からの移行が完了していると見なされるので、移行期間内に再度第3-1版に基づく審査・監査を受ける必要はありません。
  • CNRA/NRAの実施されていない国において使用できる、組織(認証取得者)による簡易リスクアセスメント実施期限が撤廃されました(元々は2017年12月31日まで実施可能でした)。これによって簡易リスクアセスメントは、CNRA/NRAの実施されていない国において、FSCリスクアセスメント(CNRA/NRA)が承認されるまで実施可能となりました。
  • 2017年12月31日までFSCリスクアセスメントを予定することが可能となりました。FSCリスクアセスメントが予定されている地域ではリスクアセスメントが完成するまで認証取得者による簡易リスクアセスメントが可能であるため、これによって、従来のFSCリスクアセスメント対象53ヶ国に加えて、新たな地域でFSCリスクアセスメントが完成するまで簡易リスクアセスメントを継続使用できる可能性が残されました。
  • ナショナルリスクアセスメント(NRA)策定中の国においては、NRAの5つのカテゴリーすべてがFSCによって承認される前でも、国内で合意がされているカテゴリーについて組織(認証取得者)がその結果を用いてよいことになりました。国内で合意されているカテゴリーに関する情報はFSCのウェブサイトで示されます。
  • セントラライズド・ナショナルリスクアセスメント(CNRA)策定中の国においては、CNRAの5つのカテゴリーがすべてFSCによって承認される前でも、承認されているカテゴリーについて組織(認証取得者)がその結果を用いてよいことになりました。
  • 旧NRAの有効期限が2018年12月31日に延長されました。
  • 旧NRAを使用しながら、欧州木材規制への適合を希望する組織のための新たな選択肢が設けられました。

改訂規格では、更に以下の用語の修正がされました:

  • 「簡易リスクアセスメント」という用語が「企業によるリスクアセスメント」に変更されました。
  • 「拡張リスクアセスメント」という用語が「企業による拡張リスクアセスメント」に変更されました。
  • 誤解の多い点についていくつか脚注が追加されました。
  • 誤字、脱字の修正や、より適切な単語への変更等の編集がされました。

ご質問がある方は、Miranda Lin (m.lin@fsc.org)までお送りください。

元記事はこちら

FSC_newsentry_1489021005_file.pdf
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