国際女性デーを迎えるにあたり、FSCは多様性と男女平等に関するFSC戦略枠組を発表しました。この枠組は、これまでにも多様性および男女平等を規格の本質に据えるために規格に含まれていた社会的なセーフガードを基に作成され、FSCが本当に多様かつ性差別のない組織になるための基礎をなします。
枠組の作成には1年以上かかり、FSC国際会員、FSC職員、そしてFSC国際理事会が枠組の方向性と優先順位を決めるために数多くのインプットを行いました。枠組は理事会での承認を得て、2022年の国際総会においてFSC会員に示されました。
枠組では、FSC制度としてまたFSCという組織にとっての多様性と男女平等の役割を分析しています。FSCの価値観が示されており、主な注力分野とハイレベルおよび戦略的な目標が定められています。また実施に向けた段階的な期限が示されています。長期的な目標としては2026年までにFSC内における多様性と男女平等を本質的に実現すること、そしてすべての関係者による積極的かつ公平な参加によってもたらされる森林の多面的な機能の認知による男女平等面での変革に注力をします。
段階的なアプローチの初期段階では、次の4つの分野に注力をします。「人権及び資源へのアクセス、所有権、使用」「すべての性別および年齢の受入れによる、すべての利害関係者の参加および意思決定」「ジェンダーギャップ」「権利に基づく気候と生物多様性に関する行動」。
この枠組は、「地球の生命の存続を支える復元力のある森林」という2050年ビジョンの達成に向けて森林管理のソリューションを協力して生み出すための最重要事項が多様でインクルーシブで公平な組織と制度を作ることであるというFSCのコミットメントを示しています。
枠組文書はこちらの元記事からご覧いただけます(英語、スペイン語)。