APRIL関連会社がCoC認証を取り下げたとの通知を受けての決定となったが、その背景には2013年5月の苦情申し立てがあった。
苦情はグリンピースインターナショナル、レインフォレストアクションネットワーク、WWFインドネシアに申し立てられたもので、APRILグループがFSCとの関係を謳うための条件(FSCアソシエーションポリシー/FSC Policy for Association)に反しているというもの。
APRILが2013年6月24日に発表した声明には、「FSCアソシエーションポリシーに関する懸念」をもとに取り下げたとある。さらにAPRILは、FSCアソシエーションポリシーにより、APRIL及びその関連企業がFSC認証から除外されるであろうこと予期していた、と文書でも認めている。
APRILとの残されていた関係がすべて終了することにより、環境NGOにより申し立てられていた不平に対するFSCの対応手続きも終了する。
この先、FSCがAPRILと新たな関係構築に入るには、APRILによる徹底した遵守義務が求められる。環境NGOの主張を一部APRILも認めており、APRILの持株会社であるRoyal Golden Eagle Groupを含むAPRILと関わりのある企業の事前の精査がFSC認証取得には必要となるであろう。
この遵守義務は、2013年5月に申し立てられた苦情の内容と同様、APRILがFSCアソシエーションポリシー全体に従うことが求められよう。
詳細は国際事務局のページをご覧下さい(英語)。
https://ic.fsc.org/newsroom.9.454.htm
