「組織とFSCとの関係に関する指針」の違反に関する事例
国際建設林業労働組合連盟(BWI) VS BILT Graphic Paper Products Limited
2015年3月に、BWIはBILTのマレーシアにおける子会社であるSabah Forest Industries (SFI)が従業員の労働組合を認めていない、つまりILO基本条約87号「結社の自由及び団結権の保護に関する条約」および98号「団結権及び団体交渉権についての原則の適用に関する条約」への違反であるという報告を「組織とFSCとの関係に関する指針」に則り正式に提出しました。
FSC認証制度における「組織とFSCとの関係に関する指針」に関する苦情処理手順(FSC-PRO-01-009)に従い、FSC本部では社会、環境、経済バランスの取れた3名のメンバーから成るパネルを任命し、苦情に対する調査を開始しました。調査結果はFSC国際理事の意思決定のために提示されます。
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FSC認証取得者に対する不正行為の申し立て
対象認証取得者:Holzindustrie Schweighofer
2015年4月にルーマニアのメディアがHolzindustrie Schweighoferが違法木材の取引、加工に関わったという報告をしました。この報告に対してFSCは独立した調査官を雇い、証拠に基づく調査を開始しました。調査結果は8月に提出されました。この間、ルーマニア環境省による別途調査によって、新たな申し立てもされており、FSC本部はSchweighoferに対して、いくつかの質問への回答を要求しています。これに基づき、今後取るべく対応策が決定されます。