管理木材における容認できない由来カテゴリーのリスクアセスメントを行っている専門家は、数カ国で予備調査を完了しました。この予備調査の結果を踏まえて、今年CNRAの作成が予定されている国において、いつ、どのように作成していくのかが決定されました。管理木材カテゴリーごとの最新情報は以下のとおりです:

  • カテゴリー1(違法伐採)および5 (遺伝子組み換え) - リスク決定(低リスク、特定リスク)とリスクの詳細、およびリスク低減措置の作成は、2014年末までに管理木材優先20カ国について完了する予定です。 
  • カテゴリー2(伝統的な権利・市民権の迫害)– 予備調査が完了しました。管理木材優先国の中で、ナショナルリスクアセスメント(NRA)が承認されていない国、または不特定リスクを1つもつ国は、2014年にCNRA作成作業が開始されます。 
  • カテゴリー3 (保護価値の高い森林の伐採)- 予備調査はカナダ、フランス、南アフリカ、スウェーデンで完了し、米国は2014年にこのカテゴリーについて評価されます。来年にはさらに多くの国で実施される予定です。 
  • カテゴリー4(自然林の転換)- このカテゴリーについては、まだ専門家にCNRAの作成委託がされていません。しかし、異なるデータ利用可能状況をもつ国々に均一に適用することができる評価方法を決定するための、空間分析を用いた予備調査は行われています。

日本も管理木材優先国の1つになっていますが、CNCR作成はFSC本部を主体にしつつ、FSCジャパンも積極的に関わっていく方向で進めています。CNRAカテゴリー1と5については既に専門家により調査が始められており、カテゴリー2については今年11月、カテゴリー3については来年から調査が始まる予定です。カテゴリー4については本部からの指示を待っている状態です。

FSCウェブサイトのCNRAページでは、各管理木材カテゴリーのアセスメントの進捗状況に関する最新情報のほか、優先20カ国の今年中の計画を示す表がご覧いただけます。アセスメントは、本プロジェクトへの参加の意思を表明した、さまざまなFSCネットワークパートナーと共に実施されます。この情報はウェブサイトにてご覧いただけます。

一部のネットワークパートナーはまた、独自のナショナルリスクアセスメントと、今後の開発およびレビューの計画の状況についてFSC本部に最新状況を報告しています。この情報は、前述の表のほか、最近更新されたFSCウェブサイト上のNRAのページでもご覧いただけます。

これら両方のタイプのリスクアセスメントの目的を説明する背景情報は、前述のウェブページの両方もしくはFSCジャパンのこちらの記事でご覧いただけます。