気候変動の脅威が強まる中、ファッション業界の利害関係者はパリ協定の目標と業界の方向性を整合させる必要性を感じていました。そして2018年に国連気候変動枠組条約の下でファッション業界気候行動憲章が作成されました。このイニチアチブのミッションは2050年までにファッション業界の温室効果ガスの発生量を正味ゼロとし、地球温暖化を1.5度未満に抑えることです。
署名団体は、パリ協定の目標を支持する、ファッション業界における気候行動に力を与えるための指針や法律の整備を支持する、サプライチェーン全域に渡り、貴校への影響が小さく、低炭素な最善の行動のための努力をするといった原則の順守にコミットする必要があります。FSCは署名団体となったこと、そして持続可能なファッション業界を形作ることに参加できることを誇りに思います。
ファッション業界気候行動憲章には、ファッション業界が気候目標を達成するために努力が必要な点や変化が必要な点を特定するためのワーキンググループ(作業部会)が含まれます。FSCは原材料ワーキンググループおよび炭素影響ワーキンググループに参加しており、利害関係者と専門家と共に私たちの経験を役立てていきます。
FSCの気候・復元エンゲージメントディレクターのPina Gervassiは次のように述べています。「FSCは、国連のファッション業界気候行動憲章に加わり、ファッション業界と密に連携することで森林と生態系サービスによって気候変動に良い影響をもたらすためのソリューションを作る一員を担えることを誇りに思います。」
ファッション業界では衣服や履物を作るために、これまでにないほど森林由来の繊維製品や天然ゴムを使用しています。これらの原材料は、ともすれば森林破壊や不適切な林業がまかり通っているリスクが高い地域から調達されてしまいます。このようなリスクはFSC認証林からの原材料を調達することで回避することができます。FSCは世界で最も信頼される持続可能な森林管理のソリューションであり、環境面だけではなく、社会面と経済面の便益ももたらす制度です。
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