「FSCは、WWFのCATは厳格かつ透明な評価であると考え、我々のシステムのこのようなレビューを歓迎します。世界の森林や市場の進化に伴い、FSCは常に新しい課題に直面しています。我々は常にシステムの有効性を検証し、さらに信頼性を高める方法を模索しています。」とFSC事務局長のKim Carstensenはコメントしています。

「WWF CATは我々にとってだけではなく、企業や政府が森林認証について意思決定をする際の重要なツールになります。FSCが正しい選択であることは、結果から自ずとわかると私たちは確信しています。」とCarstensenは話しました。

WWF CATでは、FSC、PEFC、マレーシア木材認証制度(MTCS)が評価され、以下のような結果が得られました。

  • CATは、FSCはシステムの堅牢性により、現在最も信頼できる森林認証制度であることを示唆しています。使命とガバナンス、認証と透明性、認定についてのシステムの堅牢性では、FSCは他の制度よりもとても高い評価になっています。

  • CATは改定版FSC規格(原則と基準第5版)は第4版と比べ、大幅に向上したことを示唆しています。第5版は、8つの内容についてのカテゴリーのうち5つで満点をとりました。

  • CATでは、国レベルで規格が整えられたところでもFSCのシステムの方が優れているということが示唆されています。規格がFSC認定の認証機関によって暫定的に策定された場合であっても、すべての信頼性の側面においてFSCはPEFCやMTCSよりも高い評価を受けました。

  • 生産者との情報伝達と温室効果ガス排出についての基準を改善すれば、FSCは更に強固なものになるでしょう。しかし、これらの側面でも、FSCはPEFCよりも高い評価を受けています。

CATはWWFの自然保護の目的、専門家の意見、認証の影響についての既存の研究に基づいており、システムと規格の強度とに二等分された160の基準を使用しています。完全な報告書はこちらからご覧いただけます(英語のみ)。