2014年12月19日に、改定FSC CoC規格(FSC-STD-40-004)のパブリックコンサルテーションが始まりました。この改定には、取引情報の照合に関する新しい項目が含まれており、FSC認証取得者に対して、自身の購入した認証原材料の情報と供給者の持っているその原材料の販売記録が一致するか確認する仕組みを持つことを求めています。
照合方法の選択
FSCはこの照合のための方法は指定はしませんが、認証取得者が任意で使用できるツールをご紹介します。
すべての認証取得者は、上記の照合を行うのにFSCオンラインクレームプラットフォーム(OCP)を無料でご利用いただけます。OCP以外の方法には手作業による照合(例: FSC認証取得取引先ごとに特有の原材料取引記録を取引先や認証機関の要望に応じて提出できるようにする)や、その他の自動化された仕組み(例:インプットとアウトプットの共通の記録が顧客と供給者の両者から見られるようなシステム)などがあります。
認証取得者が選択した照合方法が妥当であるかどうかを判断するのは認証機関です。
リスクに基づく照合作業の実施
上記照合作業に関する基準の履行はリスクに基づくものとなる見込みです。つまり認証取得者は供給者の持つ販売記録と自身の持つ購入記録が一致しないリスクの大きさに応じて、この規準に対する適合性を示さなくてはなりません。現在検討されているリスク要素には、組織規模、過去の実績、業態、所在国・地域などがあります。
認証機関は、認証取得者のリスクを個別に評価します。 リスク判断の枠組みはFSCの認定規格(FSC-STD-20-011)に含まれる予定で、認証機関はこの規格に基づいてCoC審査を行います。この認定規格は、2015年、本CoC規格の最終版が承認される前に、パブリックコンサルテーション用に公開される予定です。
その他の解決法の提案
OCPを使用しない場合に、どのような方法でこの照合作業を行なうことができるかについて、ご意見をお待ちしています。是非改定CoC規格のコンサルテーションに参加していただき、ご意見を下さい。
元の記事(英文)はこちら
