OCPはFSC認証製品と製造者に関する情報をタイムリーに提供するデジタルツールです。OCPはFSC CoC認証管理をサポートし、FSC認証製品に関する情報の照合を可能にします。

FSCはOCP開発にあたり、利害関係者の声を可能なかぎり反映しました。認証取得者はOCPへの無料登録の後に、様々なOCPの機能を利用することができます。これらの機能には例えば、供給者の認証状況のモニタリング、取引情報の記録、数量集計表の自動作成などがあります。

認証取得者によるOCP利用は必須ではありませんが、OCPを柔軟に利用することで様々なメリットを得ることができます。今回、OCPがFSCデータベースとつながったことにより、自身の認証材供給者の認証範囲に変化があった際(認証の一時停止等)、OCP上、またはEメールで自動通知を受けることができるようになりました。
これにより、認証要求事項のひとつである供給者の認証状況のモニタリングは自動的に満たされるようになり、非認証材を認証材として扱ってしまうリスクが低減されます。

またOCPの機能を最大限に利用し、供給者の認証状況のモニタリングだけでなく、取引情報の記録、数量集計の作成などを行うことも可能です。今回リリースされたライブバージョンからは、非認証材の取引を記録することも可能となりました。今後も利害関係者からの要望を基にこのような機能を追加していく予定です。

OCPの利用は必須ではありませんが、今後見込まれているCoC規格改定による追加要求事項へ適合するために、OCPは非常に役立つツールとして開発されています。この追加要求事項である取引情報の照合については、現在実施されているCoC規格改定に関する2回目のパブリックコンサルテーションで詳しく説明されています。

なお、OCPライブバージョンは日本語での操作が可能ですが、一部まだ日本語に訳されていない機能もあります。これらについてもFSCジャパンとFSC本部で調整をしながら順次日本語対応していく予定です。

利用規約の改訂
OCPの利用規約も利害関係者の意見を基に改訂されました。FSC法務チームがOCP利用規約を見直し、OCPがデータ保護法に適合するよう、またその他の利害関係者からの意見を反映するように改訂しました。また外部のデータ保護法専門家にも新しい利用規約を確認してもらいました。

関連リンク:
OCPについてより詳しく知りたい方はこちら(登録方法等)
OCPライブバージョンの登録はこちら
CoC規格の2回目のパブリックコンサルテーションについてはこちら