1つ目のツールは、森林管理活動がどれだけ生態系サービスに良い影響を与えているかを認証取得者自身が示すことができる共通手法です。このツールで示された好影響に基づき、2つ目のツールであるFSC生態系サービス表示を使用できます。これはアピールしたい生態系サービスの種類ごとの定型文で、行政、投資家、顧客及びその他の企業が金銭を支払う対象である生態系サービスが確実に守られていることを分かりやすく伝えます。
現在、これらのツールは「森林管理が生態系サービスに与える影響の証明(FSC-PRO-30-002)」という新しい手順文書と共に開発されています。この手順に基づき、認証取得者は「二酸化炭素隔離・貯留」、「生物多様性保全」、「水源涵養」、「土壌保全」、「レクリエーション機能」の5つの分類ごとに用意されたFSC生態系サービス表示を選択することができるようになります。同手順文書には、影響を評価するための指標も定められます。
現在「生態系サービスのための森林認証プロジェクト」において手順文書の草案がフィールドテストされています。
2017年3月には正式な第1草案のパブリックコンサルテーション(意見聴衆)が実施される予定ですが、諮問フォーラム参加者にはこれに先駆けて事前に意見を述べる機会が提供される予定です。
FSCでは、諮問フォーラムに参加する方を募集しています。現時点では特に社会関係の意見を述べてくださる方が不足しています。
※諮問フォーラムでのやり取りは原則メーリングリストを用いて行われます。
またFSC生態系サービスについて、行政や企業からも意見を得るためにビジネス顧問グループが設立されています。
生態系サービスプログラム及び上記ツールに関する詳細情報は、FSC生態系サービスプログラムマネージャーのChris Henschel (c.henschel@fsc.org)までお問い合わせください。
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