調査の現時点での結果から、虚偽表示の可能性を示す数量の不一致が確認されました。

FSCとASIではこれまでも、過去に確認された竹サプライチェーンの信頼性リスクに基づき、同サプライチェーンを監視してきました。これまでに2回実施された取引情報照合調査では、高いレベルでの数量の不一致と虚偽表示が確認されています。

FSC認証竹の3回目の取引情報照合調査にあたり、ASIは孟宗竹(Phyllostachys属)の天然竹、べニア、合板、フローリングを認証範囲に含む425の認証取得者による2021年7月から12月までの取引データを収集しました。対象には森林管理(FM)認証取得者とCoC認証取得者が含まれまれ、サプライチェーン全域にわたる数量の確認と取引パターンが分析されました。

第一段階の調査の主な結果は以下の通りです:

  • FSC認証竹は主に中国で伐採されており、FSC認証竹の販売実績があった認証林は前回の取引情報調査と比較して、今回は増えていた。これら認証林の大多数は福建省と浙江省に所在していた。
  • FSC認証竹製品は主に中国で生産されており、その他いくつかのヨーロッパの国でも生産されていた。最終製品の多くはヨーロッパおよび北アメリカの市場に販売されていた。
  • データ分析から購入量と販売量の不整合の可能性が確認されており、非認証竹がサプライチェーンに入り込んでいる可能性が示唆された。

ASIでは、取引情報照合調査の第二段階を実施するにあたり、いくつものリスクが高いサプライチェーンクラスターを特定しています。調査結果およびASIからの勧告を受けFSCでは、必要に応じて本来FSC認証製品として販売できないものに虚偽表示を行った認証取得者に対しては、相応の措置を取る予定です。

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