管理木材のリスクアセスメントにはFSCジャパン主導で行っているナショナルリスクアセスメント(NRA)およびFSC本部の指針・規格課(PSU)主導で行っているセントラライズド・ナショナルリスクアセスメン(CNRA)があります。
この度、FSCはCNRAのスケジュールについて最新のスケジュールを公開しました。
各国のスケジュールについての詳細は下記からダウンロードください(英語のみ)。
認証取得者自身による管理木材リスクアセスメントについては、こちらの記事をご覧ください。
日本のCNRAの最新スケジュール(下記表から抜粋)
- カテゴリー1(合法性):パブリックコンサルテーション終了。2015年12月31日までに承認予定。
- カテゴリー2(伝統的権利、市民権の尊重):パブリックコンサルテーション終了。2015年12月31日までに承認予定。
- カテゴリー3(HCV保護):コンサルタントの募集中。承認日未定。
- カテゴリー4(森林転換):FSC本部によるアセスメント中。下記表では2015年7月31日承認見込みとなっていますが、2016年の間違えだと思われます。今のところ本部からこのアセスメントの内容に関する情報はありません。
- カテゴリー5(遺伝子組換え樹木):パブリックコンサルテーション終了。2015年12月31日までに承認予定。
日本の承認済みのNRAと2015年12月31日までに承認される予定のCNRAの整合性
2014年4月2日まで実施されていたCNRAのコンサルテーション(詳細はこちら)では、日本のCNRAのうち、カテゴリー1、2、5が対象となりました。この結果はまだ知らされていませんが、コンサルテーション開始時のリスク判断はすでに承認済みのNRAと同じ内容でした。
CNRAコンサルテーションにおいて、大きな問題がなければそのままの内容で承認されると思われます。
新しいNRAの作成について
こちらのニュースでもお知らせしているとおり、NRA策定のための手順文書が改定されており、新しい手順に従い、現在のNRAを更新しなければなりません。
日本ではこの作業はFSCジャパン主導で行います。一方FSC本部では、新しい手順に従い上述の通りCNRAを策定しているので、新しいNRA策定はCNRAの策定作業と調整をしながら進めることになります。
認証取得者が管理木材を調達する際の規格(FSC-STD-40-005)も2015年11月のFSC本部理事会において改定版が承認される見込みです。この文書の中で、CNRA、NRAの位置付けがより明確に示されると思われますので、管理木材の調達をしている認証取得者は引き続きニュースにご注意ください。
元の記事はこちら(英語のみ): https://ic.fsc.org/newsroom.9.1304.htm
