多くのコメントをいただき、誠にありがとうございます。
草案第1版の際の196名を超える218名が草案第2版へコメントを提出してくださった結果、FSCの歴史上で最も多い利害関係者からコメントをいただきました。
IGIグループでは現在すべてのコメントを確認、まとめを行っており、2014年5月に予定されている次回の打合せに向け、今後の方向性を決定しているとことです。
またIGI最終版作成に向け、すべての提出されたコメントを検討する中、特に以下の点を十分に検討する必要があると認識されました:
- 全般的な意見として、第2草案は第1草案と比較して、多くの面で改善されたという意見が多かったです。第1草案に対して提出されたコメントの多くが反映されています。
- 国内基準の作成にあたっては、adopt、adapt、drop、newという各IGI指標に対する扱い方が明確になったことは良かったが、最終的なトランスファー手順が公表されない中、不明点も多いという意見が多かったです。
- SLIMFに対してどのようにIGIが適用されるのか、より詳細な検討が必要だと認識されました。
- 第2草案で国内基準作成グループ向けに用意された「注」の扱いが、単なる推奨事項なのか、要求事項なのか明確で無いという意見が出ました。 • FSCの気候変動や炭素に関する取扱いをどのようにIGIに反映するのか質問が出ました。
- IGIの複雑さについて言及があり、現場でどのように適合したら良いのか、そのための作業量やコストに関する質問がでました。多くの利害関係者からこのような質問が出ましたが、特に経済メンバーからは多かったです。
- 環境メンバーからはいくつかの指標について、より具体的かつ厳格な基準とする必要があるという意見が出ました。
- 「規模、強度、リスクに応じたという考え方」、「ILOの批准していない条約」、「事前に十分な情報を与えられた上での自由意思に基づく合意」について社会メンバーを含む多くの利害関係者から質問がありました。
- 認証機関は多くの指標について検証性、明確化という点で多くの質問を出しました。
- 「入手可能な最も有効な情報」、「科学的に厳格な方法」、「予防手段」、「外部性」など定義されていない用語について明確化やガイダンスを求める意見が多くありました。
IGIの開発は複雑ですがFSC制度には必要不可欠です。そのため多くの利害関係者から意見が出されたことは不思議ではありません。多くの意見が出ているという事実そのものがFSCが多くの利害関係者によるメンバー組織である証拠でもあります。
今後数週間かけて、IGIグループではコメントを慎重に検討します。5月の打合せで何かしら決定事項があればまたお知らせいたします。
改めて多くの利害関係者からの意見に感謝を述べさせていただきます。
IGIについての詳細はIGIウェブサイトでご確認ください。
