森林管理の原則と基準第5版(FSC-STD-01-001 V5-0 D5-0)は、2012年2月に承認されてから、IGIについて2度のコンサルテーションが行われてきました。当初の予定では2014年7月には最終版を公開される予定で、今年の6月にはIGIワーキンググループの承認を受け、最終版公開作業を進めていました。現在IGIグループとFSCの指針・規格委員会(PSU)は、IGIに付随する序文や用語集、および規模・強度・リスク(SIR)ガイドラインの作成を進めている状況です。
今回のFSC本部の発表では、IGIグループは2014年末にかけて利害関係者のレビューを通してから、この結果を踏まえて2015年3月の理事会で最終承認を受けたいとしています。このレビュープロセスは、承認前にIGI最終版に目を通したいという利害関係者からの要請によるもので、従来のコンサルテーションとは違い、利害関係者から高レベルのフィードバックを求めることが目的としています。レビューはオンラインアンケートという形で行われる予定で、IGIの承認を支持するかどうか、利害関係者から意見を集める予定です。
この最終利害関係者レビューと同時に、指針・規格委員会はミーティングを開き、IGIを分析するとしています。そして2015年3月の理事会では、利害関係者からの意見とともに指針・規格委員会からの推薦が判断材料として提出され、IGI承認についての最終判断が下されます。話し合われる予定です。
IGIと承認プロセスについてはこの9月の第2週に行われる総会でも話し合われる予定です。
IGIの承認が遅れることで、各国規格へのトランスファープロセスへの影響が懸念されています。トランスファーの期限は当初の予定の2015年末から動いておらず、十分な時間が取れないことへの懸念の声が各国のFSC事務局から寄せられています。これについてFSC本部は、各国内規格へのトランスファープロセスの期限は、多少の融通が利くものだとし、各国の規格作成グループは期限延長を申請できると説明しています。トランスファープロセスは2014年末、最終レビュー用のIGI最終版が発表され次第始まる見込みです。
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