Mighty Earthによる申し立てには、自然林のプランテーションへの転換、高い保護価値を持つ地域(泥炭地を含む)の破壊、人権や伝統的権利の侵害、そして違法伐採や違法木材・林産物の取引が含まれます。

これらの申し立て内容はFSCが許容できない6つの活動を記載している組織とFSCとの関係に関する指針に対する違反です。このような容認できない活動に関与したとされる2つの組織は、PT Mayawana PersadaとPT Kusuma Alam Sariで、いずれもアラス・クスマグループに属しています。

アラス・クスマグループは、その企業集団に属する3つのFSC認証取得組織を通じてFSCと関係しています。今回の申し立て対象活動がFSC認証林外で行われていた場合でも、「組織とFSCとの関係に関する指針に対する苦情処理手順(FSC-PRO-01-009)」に基づき、企業グループ内の活動についても調査対象とすることが可能です。

Mighty Earthによるアラス・クスマグループへの申し立てを指示する根拠によると、これらの許容できない活動は2016年に始まり、2023年まで継続していたとのことです。従ってFSCは、2023年1月1日に発効した組織とFSCとの関係に関する指針第3-0版に従い本件を処理します。本件は、同指針の第3-0版が適用される初めての事例となります。

PT Mayawana PersadaとPT Kusuma Alam Sariによる林地転換と高い保護価値の破壊はインドネシア西カリマンタンにある同社の伐採権所有地(コンセッション)で行われたと申し立てられています。この林地転換によって、伐採権所有地(コンセッション)内のオランウータンの生息地や多くの炭素を貯蔵している泥炭地を含む、高い保護価値が失われた可能性があります。

Mighty Earthによる苦情を受理した後、FSCはその情報を精査し、この度「組織とFSCとの関係に関する指針」違反の調査を開始することを決定しました。「組織とFSCとの関係に関する指針に対する苦情処理手順(FSC-PRO-01-009)」に基き、FSCは次のステップとして代替紛争解決措置、更なる調査、FSCによる直接の意思決定のいずれかが可能か検討をします。

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