Mighty EarthとオーラムグループともにSmartCertの報告を歓迎しており、評価で特定された「組織とFSCとの関係に関する指針」に関する懸念の解決に注力することに合意しています。FSCは現在、代替苦情解決手続きを遂行する組織を任命する手続きをしており、この組織がオーラムグループとMighty Earthとの間の協議を調整し、オーラムグループが実施すべき一連の活動を定める予定です。

Mighty EarthのシニアディレクターであるAmanda Hurowitz氏は次のように述べています。「SmartCertによる調査の結果、オーラム・パームガボンMoulia Lot 3コンセッション(伐採権所有地)において、高い保護価値(HCV1~4)を含む森林24,000haおよび900haと1,823haの非森林地域の皆伐を行ったことが分かり、これが組織とFSCとの関係に関する指針への違反であると結論付けられました。これは私たちが6年前にFSCに対して苦情を申し立てた理由であり、私たちはこのパームヤシプランテーション造成がもたらした環境および社会的な損害の回復のためにオーラムグループがどのような活動をすべきであるかについて議論が始まることを楽しみにしています。」

オーラム・パーム・ガボンの企業責任・サステナビリティ担当副社長であるQuentin Meunier氏は次のように述べています。「今回の第三者評価は、私たちのガボンの生態系と生物多様性を保全するための努力、そして私たちのコミュニティに対する継続的なコミットメントを再確認しています。評価結果ではMouila Lot 1、Mouila Lot 2とAwalaに存在するHCV1~4地域の大多数は影響を受けておらず、HCV1~4地域の約1%(413ha)が転換されたことが示されています。私たちはガボンにある105,000ha以上のHCVを積極的に保全してきました。これは世界のパームヤシ業界で最も大きい面積です。私たちはSmartCertによる評価で特定された改善の余地がある地域について、追加的な活動を一緒に行っていくことに注力していきます。」

FSC国際事務局のチーフ制度信頼性オフィサーであるMarc Jesselは、FSCの代替苦情解決手続きの重要性を強調しつつ次のように述べています。「FSCは代替苦情解決手続きの招集者として、中立、協調的、そして解決志向なアプローチを用いて、組織とFSCとの関係に関する指針への懸念を解決していきます。FSCは、調停によって紛争の核心に迫り、永続的かつ意味のある解決策が得られると信じています。」

FSCは、組織とFSCとの関係に関する指針違反に対処する新たな手順を公開しており、これによって苦情解決のために、両当事者が自主的に同意した場合、代替苦情解決手続きを用いることが可能となりました。この調停手続きによって、許容できない活動に関わった組織が満たさなければならない調停合意の策定がされます。合意には、加害者側と組織側の視点が含まれます。協力して作り上げることで調停のための解決策は、すべての当事者にとって許容できるものとなります。

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