橘学苑高等学校デザイン美術コースでは、10年前から「自然環境に優しい椅子作りの授業」を実施しています。
この授業では、家具デザイナー小田原健氏の指導のもと、生徒の皆さんに、原料調達の過程から日本の森林問題に触れることで、地球の自然環境や日本の環境に考慮したデザインの出来る人材になってもらおうと、実際に森林を訪れ、森林が抱える問題や使用する木材がどのように生産されているのかを学ぶ取り組みを行っています。

昨年はじめて、この授業にFSC認証木材の使用と認証林での森林学習が取り入れられました。
生徒の皆さんは、千葉県にあるFSC認証林 三井物産株式会社社有林 亀山山林にて間伐の見学や、FSC認証について森林学習を行う他、森林見学後には、椅子の材料となる集成材を製造する株式会社ティ・エス・シーのCoC認証工場の見学を行い、森林で伐採された木材がどのように加工されるのかを学びました。

今年5月には集大成として、それらの経験を元にデザイン・制作を行った椅子の展覧会「自然環境に優しい椅子づくり展」が開催され、生徒の皆さんが制作した椅子の制作発表が行われました。

本校では、今年度の授業でも、昨年に引き続きFSC認証材の使用と認証林での森林学習を実施される予定ということです。

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