本調査結果および虚偽表示に関するアドバイスノート(ADV-40-004-18)に基づき、FSCは以下の企業をブロックしました:

  • Village Impex: SA-COC-008289 認証取消し及びブロック
  • Sambhav Timber and Handicraft: SCS-COC-006449 認証取消し及びブロック
  • Patel Veneers: SCS-COC-004429 認証取消し及びブロック

FSCとASIは、2020年7月にマンゴー属、ツルサイカチ属(ローズウッド)サプライチェーンの取引情報照合調査を開始しました。取引情報の分析の結果、ASIはインドに由来する7つの高リスクサプライチェーンを確認しました(詳しくはこちら)。

これらのサプライチェーンの更なる調査によって、以下のことが判明しました:

  • これら2種に属するFSC認証木材の取引を行ったインドの複数の認証取得者がFSC表示について虚偽表示を行っていた。材の供給元であるFM/COC認証取得者が申告したFSC認証材の数量と、CoC認証取得者によって使用されたFSC認証材の数量が一致しなかった。
  • インドのFM/COC認証取得者でこれら2種を登録しているのは1社のみであることから、インド由来のサプライチェーンにおいて、不適格な原材料がFSC認証材として販売されるリスクがある。
  • いくつかの認証取得者は不正に取引文書を捏造していたことから虚偽表示が示唆された。

FSC認証データベースによると、FM/COC認証取得者でこれら2種を登録している企業の数は少ないため、これら2種のサプライチェーンに属する認証取得者は、木材購入先を選択する際に、厳しいデューディリジェンスを実施する必要があります。これはFSC認証材だけでなくFSC管理木材や管理原材料にも言えることです。

これらの調査結果に基づきASIは、インドのいくつかの企業に加えて、インド以外の国の認証取得者についてもFSC認証制度からのブロックを勧告しました。すでにブロックされた企業に加えてFSCでは、ASIが意図的にFSC要求事項に違反をしたとしてブロックを勧告しているその他の企業についても現在確認をしています。FSCは制度の信頼性を守るために、このような企業に対しては厳しい措置を取ります。

ASIは更に、今回の取引情報の照合によって発覚したFSCの規準文書のギャップを是正するための勧告もしています。

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