FSCは制度の信頼性を守るために、非認証材の混入が報告された特定の樹種や製品グループについて、取引情報の間違えが発生していないか、また意図的な取引情報操作などの不正が行なわれていないか調査をしています。
先日、こちらのニュースではFSC認証竹のサプライチェーンにおける取引情報の照合に関するお知らせをいたしました。
FSCでは、認証木炭についても様々な利害関係者から非認証材混入の可能性に関する申し立てを受けており、ASIと共に初期調査を行いました。
その結果、不正確な取引情報の根拠がいくつも見つかり、木炭のサプライチェーンにおいて、より包括的な調査が必要であると判断されました。
この調査は既に開始されており、現在までに9社の認証が一時停止されています。
包括的なサプライチェーンの調査にあたり、認証原材料と認証製品の数量が整合するかを確認するため、サプライチェーンの全容が把握される必要あります。
このため既に、製品グループに木炭を登録している認証取得者の多くが取引量と取引先情報をFSCとASIに提出しており、この情報は現在ASIにて分析中です。
不正確な取引情報の根拠が見つかった場合、ミスによるものか意図的なものか判断された後、認証機関によって是正処置要求が発行される、または認証の一時停止や取り消しといった対応がされます。これらの認証取得者から生産された非認証材の混入が疑われる木炭は回収され、またこれらの認証取得者には取引情報の照合が義務付けられる他、ファイバーテストも実施されるようになります。
既に問題の温床となっている地域は特定されており、この地域ではASIによる監査が強化されています。
FSCは、今後も制度の信頼性を守るために、このような非認証材混入の可能性に関する申し立てに対して迅速に対応していきます。
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