第11回目となる今回は、国内・海外の違法伐採・森林破壊に対する取組をテーマに、海外についてはディープグリーンコンサルティングの籾井まり氏、国内の状況については国際環境NGO FoEジャパンの三柴淳一氏にお話しいただきました。
イギリスで環境法学博士を取得され、その後海外機関とも多く活動を行ってきた籾井まり氏は、10年以上前から続く海外の厳しい違法木材対策法令の流れと、最新の欧州森林破壊規制(EUDR)では合法性を超え、森林破壊に寄与しないことを求められていることなど、海外における過去から現在までの流れを説明されました。
それに続き、FoEジャパンの三柴淳一氏は日本の違法木材対策法・クリーンウッド法の設立から関与してきた環境NGOの立場として、海外法令と比べたその緩さを指摘し、最近のクリーンウッド法改定の内容、方向性を説明しました。更に、日本国内でも宮崎県を中心に起きている違法伐採、盗伐の実態を伝え、実際の取材からの生の情報を基に違法木材に関する問題は決して海の向こうの問題ではないということを訴えました。

本勉強会には181名の方にご参加いただき、大変盛況のうちに終了いたしました。

セミナーで使用されたスライドはページ下からダウンロードいただけます。
また、セミナーの録画も以下からご視聴いただけます。

「責任ある森林管理のための勉強会」は、全国のFM認証取得者や、FSC認証木材に関わるCOC認証取得者の皆様をはじめ、FSC認証にご関心のある皆様を対象に、責任ある森林管理に関する有用な情報を提供するために企画しているオンラインセミナーです。
FSCジャパンでは、今後も様々なテーマでセミナーを開催する予定です。

資料

責任ある森林管理のための勉強会第11回資料_EUDR籾井20230713.pdf
PDF, サイズ: 3.42MB
責任ある森林管理のための勉強会第11回資料_日本の違法伐採とクリーンウッド法改正_三柴20230713.pdf
PDF, サイズ: 7.32MB