以前、こちらのニュースでお伝えしました通り、Schweighoferグループは、今年2月のFSC理事会まで、関係断絶に関する執行猶予を与えられていました。
この度の決定は、「組織とFSCとの関係に関する指針」への違反にあたる、材積の測定方法に関する更なる不正の可能性が指摘されたため、執行猶予を継続しつつ更なる違反の調査をすることは妥当ではないとFSC理事会が判断したためです。
もしこの不正行為の申し立てが正しいと確認された場合、長期にわたる執行猶予期間中にFSCの規格と指針を満たさない木材が取引されるリスクが高まるという点も考慮されました。
すでにSchweighoferグループは、FSCに対してこの決定を受け入れる旨を示しており、これが利害関係者の要望を満たす上で必要な措置であることを理解した上で、「組織とFSCとの関係に関する指針」への誓約を示すために、即時グループのFSC認証を返上することを決定しています。
FSCは、Schweighoferグループが執行猶予期間に作成していた是正活動計画について認識しており、これを使用して関係断絶を解消するためのロードマップを作るために話し合いを継続することを奨励しています。Schweighoferグループの是正活動の進捗次第で、FSC理事会は同グループのルーマニア以外の製材所からの段階的な関係断絶解消を検討します。
FSC事務局長のKim Carstensenは次のように述べています。「FSCは、ルーマニアにおいて責任ある森林管理の障害となっている課題に対する長期的な解決策を見つけるために、専門フォーラムの設立などの正しい仕組みを作り、FSC会員と利害関係者が効果的に関与できるように、ルーマニアにおいて確固たる地位を築くために動き始めます。このためにも、Schweighoferグループを含むすべての関係者との建設的な対話を続けます。」
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