シンガポール最大の新聞ザ・ストレーツ・タイムズ (The Straits Times)によると、SECは林産物のトレーサビリティ、検証、ラベリングに関するユニークな仕組みを持つFSCを支持することを決定しました。WWFやグリーンピースを含む多くの環境団体がFSCを支持しており、会員でもあることもこの決定を後押ししました。

「FSC認証を必須とすることで、SECは消費者が環境だけでなく、人々のために良い製品を選ぶことができるようになります。シンガポールではインドネシアの森林火災の煙で人々が健康被害を受けています。FSCラベル付きの製品を選ぶことで森林火災に繋がる森林破壊を止めることができるのです」とFSCアジアパシフィック局長のAlistair Monumentは言います。

ザ・ストレーツ・タイムズによると、シンガポール環境水資源省のVivian Balakrishnan氏は、グリーン調達を「政府がサプライチェーンに影響をあたえるひとつの方法」として位置づけており、SECが同省と共にまずは紙製品からこのプロジェクトを開始するとのことです。

シンガポールグリーンラベル制度では環境負荷の低い製品を承認しています。シンガポールグリーンラベルを製品に使用することができる17社の紙製品メーカーは来年初旬までにFSC認証を取得する必要があります。

SECエコ認証のトップであるKavickumar Muruganathan 氏は、ザ・ストレーツ・タイムズに対して次のように語りました。「私たちは今後FSC以外を受付けません。なぜならFSCが一番厳しい規格を持っているからです。来年の早い段階で具体的な変化が見られることを期待しています。」