FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会/国際本部 ドイツ・ボン)と国内外の企業57社は、2017年10月11日(水)、FSCの2017年総会において「持続可能な開発目標(SDGs)とFSC認証に関するバンクーバー宣言」を発表しました。この宣言は、責任ある森林管理の下で生産された林産物の利用を促進するための新たな意欲的なイニシアチブとして、このような自然素材を利用し、責任ある調達の推進を公約している企業が参加できる共同宣言です。

今回の共同宣言の目的は、林産物のサプライチェーンに関わるより幅広い企業に、責任ある林産物調達の推進に参加してもらうことです。参加企業は国内外合わせ57社で、イケア、H&M、SIGグループ(紙容器メーカー)をはじめ、味の素株式会社、王子ネピア株式会社、キリン株式会社、スターバックス コーヒー ジャパン株式会社、富士ゼロックス株式会社、三菱製紙株式会社、森永乳業株式会社、ユニ・チャーム株式会社、株式会社ワイス・ワイス(家具メーカー)などです。

FSC事務局長のキム・カルステンセン(Kim Carstensen)は次のように述べています。「これほどまでに多くのすばらしい企業がバンクーバー宣言を支持してくれているのを見るのは大変嬉しく感じます。私たちの森林は大変貴重であり同時に繊細な天然資源です。世界中の多くの人々の生活は、森林の持続可能かつ責任ある利用に支えられています。私たちのパートナー企業は、FSC認証製品の利用推進を約束することで、子どもたちのために森林を守り、地球を守っています」。

イケアのグローバル森林マネージャーであるミハエル・タラソフ(Mikhail Tarasov)氏は次のように述べています。「イケアは、2020年までに持続可能な供給源からの木材(現時点ではFSC認証材およびリサイクル)のみを使用するという公約を掲げており、さらに私たち自身の必要量を超えて持続可能な森林管理を推進することで、業界の模範となっていきたいと考えています。私たちは、このことを2020年までに「フォレスト・ポジティブ」になると言っています。私たちにとってバンクーバー宣言を支持することは自然なことであり、このグローバルイニシアチブの一環を担えたことを誇りに思います」。

バンクーバー宣言は、企業が国連の持続可能な開発目標(SDGs)を満たすことを手助けするというFSCの大きな目標の一部であるとSIGグループのサミュエル・シグリスト(Samuel Sigrist)氏は述べた上で、次のように続けています。「FSCの2017年総会においてバンクーバー宣言を掲げることができたのは私にとって大変な名誉です。私たちは、FSC認証を通じたこのイニシアチブがSDGsを達成するための大きな役割を果たすと信じています。私たちの会社は、業界で初めて自社の紙パックすべてにFSCラベルを付けました。これはSIGが、使用するよりも多くの天然資源を作り出すことのできる「ネット・ポジティブ」な企業になるための重要な節目の出来事です」。

<共同宣言 参加企業(順不同)>
イケア/H&M/SIGグループ/味の素株式会社/王子ネピア株式会社/キリン株式会社/ スターバックス コーヒー ジャパン株式会社/富士ゼロックス株式会社/三菱製紙株式会社/ 森永乳業株式会社/ユニ・チャーム株式会社/株式会社ワイス・ワイス ほか45社
※57社すべての一覧は、こちらのウェブサイトをご参照ください。

バンクーバー宣言の本文については、以下のファイルダウンロードの上ご覧ください。
また、バンクーバー宣言の詳細については、こちらのウェブサイトでもご紹介しております(英語のみ)。

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